いぬおさんのおもしろ数学実験室

おいしい紅茶でも飲みながら数学、物理、工学、プログラミング、そして読書を楽しみましょう

雑記

新書『すごいインド』紹介

たいへん面白い本でした。著者はインド出身、インド最高のIIT(インド工科大学)を出て活躍している人です。文体は穏やかで分かりやすくて、いかにも賢そうな感じ。いかに日本が恵まれているか、いかにインドが厳しい環境か、いかにインドのエリートたち…

「受験指導」は正しいのか?

いわゆる「受験テクニック」というものがあります。例えば現代文。評論文では、前半のブロックと後半のブロックが必ず「しかし」でつながっており、……だからここを読んで××すればそれが答えになる。適当ですが、こんな感じ。実際、受験問題などそんなものな…

理系向けお勧め図書!

高校時代から最近のものまで、ぼくが強い影響を受けた本の一部を紹介しましょう。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー ・πの話 (岩波現代文庫) ・数学の考え方 (講談社現代新書)・天才の栄光と挫折―数学者列伝 (文春文庫) ・すばらしい数学者たち 改版 (…

「ベクトルAB」か、「ABベクトル」か?

「上の4角形は『4角形ABCD』と書かなければいけない」という主張があるのです。「4角形ADBC」ではダメだ、と。誰がいつ決めたんですか? せいぜい「分かりやすくするために4角形ABCDと書いた方がいいでしょう」が限度でしょう。「ABCD」とグルッと順に読むこ…

「プレゼン」、「発信」は大事か

最近の流行なんでしょう。高校生もやたら「発信」、「プレゼン」、「発信」、「プレゼン」、………。こればっかり。英語でもそう。いいんでしょうか、これで……。 英語の本をポンと1冊渡されて「明日までにA4の紙1枚に要約してきてください」と言われて、きちん…

読書のすすめ

あまり本を読まない若い人たちが少なくなさそうです。一番まずいと思うのは、本を読まない結果、世の中にどんな面白いことがあるのか気づくことができないことです。知らないことに気づきませんから、本人の気持ちはいたって平和です。しかし高校生なら、今…

映画『劇場版CITYHUNTER 新宿PRIVATE EYES』紹介

少し前、映画を見ました。『劇場版CITYHUNTER 新宿PRIVATE EYES』です。シティハンターと呼ばれる凄腕のスイーパー(悪い奴らを始末する!)、冴羽獠(さえばりょう)がカッコよく活躍します。ぼくが学生の頃からある漫画で、当時は新宿駅の掲示板に「xyz」…

ひと昔前のパソコン環境。少し追加。

前、ひと昔前のパソコン環境について書きました。今回、少し追加です。 www.omoshiro-suugaku.com ぼくが仕事を始めたばかりの頃はインターネットなどまだまだ一般的でなく、みんなパソコン通信をやっていました。信じられないかも知れませんが、ニフティサ…

写真から立体を再現(5) まだ途中ですが、勉強してみた感想など

ちょっと一服。ここまでである程度基本的な事実の紹介、記号などを整理しました。このあと、空間の点と画像面に映る点の間に成立する等式 の、ベクトルや行列を成分で書いた を用いて、まずはカメラ行列Pの内容を決定します。具体的には立方体など、形がハッ…

新制度大学入試、ポートフォリオ、進路指導

大学入試制度が変わることになり、どうも「ポートフォリオ」なるものが大事……ということになってきているようです。あちこちのサイトを見ると……高校生活でどんなことがあったか、主体的に何をどうしてきたか記録しておく、それがポートフォリオです。そして…

面白いことは難しいこと!

子どもの頃、BCLという趣味が流行りました。「海外からの短波放送を聞こう!」という、今にして思えば何だか不思議なもの。ネットで調べたら今でもあるようです。でもネットや衛星放送などの普及で短波放送は減っているみたいですが。昔はオーストラリア、フ…

過保護だ……

どうも、高校では「君の弱点はここ!」みたいな冊子が配布されたりしているところも。もちろん学校に、生徒毎のそんな冊子を作る時間はありません。受験業界の企業がやっています。いいことなのかもしれません。しかし、ぼくは否定的です。要するに、過保護…

無用の用。「関係ないことは勉強しない」って……。

関係ないことは勉強しない。……貧弱でお寒い発想です。何度聞いたか分かりません。そういうとき、ぼくはときどき荘子の「無用の用」の話をします。 道を歩くとき、足の裏で踏む部分はわずかです。でも、だからと言って道が足の裏の部分しかなくてもいいという…

平面の方程式を行列式で表す

A(1,2,3)、B(0,3,2)、C(4,1,2)を通る平面の方程式を求めましょう。最近は高校ではあまり扱わないようですが、ぼくらの頃は授業で出てきました。ここではちょっと変わった……ということもないですが、高校では出てこない求め方を。 求める平面上の点…

最近流行りの(?)の本屋さん

最近(?)の流行なのかも知れませんが、置く本を減らす本屋さんが出てきています。地元の割と大きな本屋さんもそうなってしまいましたし、秋葉原のヨドバシカメラに有隣堂があって通勤経路なのでよく行っていたんですが、敷地に本を持ち込める喫茶店などを…

私の勉強法

ぼくは専門は数学ですが、物理、工学なども好きで本もよく読んでいます。そこで、その辺の勉強法を書いてみます。 ①書くことをバカにしない特に抽象的な話などでは、分かっているつもりが実はまったく分かっていなかった、ということがたくさんあります。理…

自然界の真理を手に入れる!

今回は肩の凝らない話を。ぼくは数学が専門ですが、物理・工学・天文学も大好きです。一番のきっかけは中学~高校で読んだ本です。今も毎月何冊かずつ出ていますが、講談社のブルーバックスなど、本当によく読んだものです。『四次元の世界』、『不確定性原…

「共役複素数」は「きょうやくふくそすう」か「きょうえきふくそすう」か?

皆さんは「共役複素数」の「共役」をどう読みますか? 「きょうやく」か「きょうえき」か。前、近くの人に聞いたら結構「きょうえき」の割合が多かったような……。まあどっち道conjugateの訳ですし、数学の用語なのですから意味が正確に伝わればよいのだとは…

『引き抜き屋(2)』紹介、読書のすすめ

1冊目に続き、『引き抜き屋(2)鹿子小穂の帰還』(雫井脩介2019PHP文芸文庫)を読みました。 引き抜き屋(2) 鹿子小穂の帰還 (PHP文芸文庫) 作者:雫井 脩介 出版社/メーカー: PHP研究所 発売日: 2019/11/09 メディア: 文庫 いやー、面白かったです。(1)も(2…

年始のごあいさつ

明けましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いいたします。 当ブログへ訪問いただいた皆様、ありがとうございました! 今年もがんばります! 新しい年の目標: 時間に余裕ができそうです。今まで勉強したくてもなかなかできなかったことを頑張って…

徒然なるままに読書の話を

たまには……徒然なるままに、読書について語りましょう。趣味はいくつかあるのですが、ひとつは読書です。特に理系っぽい新書が多いです。文庫も多く、東野圭吾氏のものは割とよく読みます。その他ミステリー、エッセイ、ジャンルはいろいろですが、読んでい…

『「世界征服」は可能か』紹介

『「世界征服」は可能か』(岡田斗司夫2007ちくまプリマ-新書)を読みました。著者の岡田氏はかつて「ガイナックス」というアニメ製作会社を立ち上げ、ヒット作も生み出した、その世界の一流のプロです。「レコーディングダイエット」の考案者でもあります…

アクティブラーニングについて考える

何年か前、学校の数学科の研修に行ってきました。あちこちの学校の数学の先生たちが「うちの学校ではこんなことをやっている」というのをレポートに書き、発表しあう、みたいな会です。若い先生が多く、最近の流行で「アクティブラーニング」「ジグソー法(…

電子書籍リーダーの使用感

何年か前、電子書籍リーダーを買いました。買ったばかりの頃はよく使っていましたが、うーん……。よい点、悪い点、両方あります。まずよい点から。①ぼくは本を結構読むので、とにかくたまります。重いし、引っ越しの時はいつもすごく大変です。時々処分してい…

「分からない」はいけないのか?

卒業式の歌、「仰げば尊し」で「今こそ別れめ」という一節がありますが、ぼくは「別れめ」は「分かれ目」だと思っていました(係り結びで「こそ~め」に意味があるんですよね。「今こそ別れよう」)。「小さい秋見つけた」の「うつろな目の色」も、「うつろ…

面白かった本、3冊

ぼくが高校生のときに読み、大きな影響を受けた本を紹介します。 ●逆説論理学(野崎昭弘1980中公新書) 高校生の時読みました。パラドックスが満載です。パラドックスとは、正しそうな理屈で議論しているんだけれど出てきた結果がヘン、といった話です。「電…

邪馬台国

邪馬台国について書きます。邪馬台国は3世紀頃日本にあり、卑弥呼(ひみこ)という女王が治めていたと言われています。中国の『三国志』という歴史書の中の『魏志倭人伝』(ぎしわじんでん)(正しくは『魏志』30巻のうちの『東夷伝』(とういでん)の中の…

教員のウソ

ぼくも高校で数学を教わったわけですが、先生の話で印象に残っているのがあります。虚数単位iについての話です。iは を満たす特別の「数」なのでした。先生は「iは実際にはない数です。だから目に見えない電気を表すのに都合がいいんです」と。生徒は一同…

昔のPC環境

大学に入ってずいぶん経って先輩から使い古しのパソコンを買いました。PC-8001というやつです。もちろん当時のパソコンは今に比べればまるっきり非力で、たいしたことはあまりできませんでした。ソフトもほとんどなし。そもそも売られていないのです。いや、…

『宇宙戦艦ヤマト2199』紹介

西暦2199年、地球は宇宙の謎の星、ガミラスの遊星爆弾による攻撃を受け、海は干上がり、大気は汚染されます。地上に住めなくなった人類は地下都市を築きますが、滅亡まであと1年しかありません。その1年前、2198年から地球は16万8千光年の彼方のイスカンダル…