いぬおさんのおもしろ数学実験室

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マスク着用の実効再生産数への影響について

 17世紀、ヨーロッパでペストが大流行しました。イギリスでも、ニュートンが通っていたケンブリッジ大学は2年間、休校になったそうです。ニュートンは実家ののあるウールスソープ村に戻り、そこで研究をして万有引力の法則を発見しました。この期間は「創造的休暇」と呼ばれます。これ、せっかく生徒に話しても何だか無反応でした……。感染者はどんどん増えているし、ぼくもニュートンを見習っておとなしく勉強します。しかしこのコロナについて、シロートのぼくもいろんなことを考えます。分からないことがいくつもあります。

 感染症における実効再生産数とは……感染個体がすでに存在するかもしれない現在の集団内で、一感染個体により直接生み出される感染個体数の平均……だそうです(Wikipedia)。これが1未満なら感染は終息します。ナルホド……という感じです。現在、日本では地域によっては2を超えているそう。

 「最近、マスクの着用率が下がっている」という報道もありました。マスクが感染予防に効果があるという研究結果はいくつも出されていますが、マスク着用の実効再生産数への影響はどの程度なのでしょうか。つまり全員がマスクをした場合、実効再生産数はどの程度に減る、といったある程度の見当はないのでしょうか。マスクの効果の実験はあちこちで行われていて、一定の効果はあるとのこと。もちろんちゃんと数値で結果が出ているのでしょうが、実効再生産数との関係が知りたいのです。

 そうそう、コロナ禍前のことですが、「ウィルスはマスクの目などよりも遙かに小さく、マスクをしても(風邪やインフルエンザの)感染予防にはならない」などと聞いたこともあります。でも飛沫で感染するなら一定の効果はあるというのが自然でしょう。マスクをしていれば飛沫はかなりの程度防げるからです。どうしてそういうヘンな話があったのか、わかりません。科学の用語や知識を使った主張は一見、もっともに聞こえることがあります。気をつけたいです。

 ニュースを見る限りでは、会食が感染拡大のひとつの要因になっているようですが、仮に会食がなかったら感染は拡大しないのでしょうか。どの程度の影響があるのでしょうか。「××人以上の会食はやめましょう」も大事でしょうが、こういう効果がある、という具体的な数値が分かればさらによいのではないかと。多分、そこまでは分からない、ということなのかも知れませんが。

 ちなみに……ぼくは外出時には必ずマスク着用です。鬱陶しいですが仕方ありません。予備もカバンに入れていますし、アルコールなど消毒薬のあるところでは使います。できることはやっておかないと。4,5月は「どうなるんだろう……」と憂鬱でしたが、慣れたのかここのところそうでもありません。憂鬱になっても仕方ないですし、悩まないのはよいことです……。