2021-01-01から1年間の記事一覧
www.omoshiro-suugaku.com ↑この記事の中で、「互いに素な2数に互除法を実行すると、最後に余りが1になる」という事実を使っています。一応、理屈を明らかにしておきましょう。 記事では互いに素な2数a,bに対して互除法を実行して次のようになったとして…
前、コンデンサを含む回路の過渡現象で流れる電流の向きの決め方について書きました。どうもこの辺を勉強する人で悩んでいる人は少なそうです。テキストもあまり触れていません。でも、ぼくは勉強し始めの頃さんざん迷いました。困っている人もいるかも。す…
ここ2ヶ月くらい、結構集中して勉強しています。まずベクトル解析(ベクトルの微分積分)。テキストはマセマです。 ベクトル解析キャンパス・ゼミ 改訂6 作者:馬場敬之 マセマ出版社 Amazon 演習 ベクトル解析キャンパス・ゼミ 作者:馬場 敬之 マセマ出版社 …
7月にAndroid スマホ用のシューティングゲーム作りを終わらせました。通して考えると特にキツかったことがあります。2つあるんですが、どちらもキツかった原因は同じです。 ①広告の組み込み・表示 せっかくゲームを公開するなら、収入につながった方がうれし…
定期試験はどこの学校でもその科目の担当者が作るでしょう。マーク試験でもなければ採点は楽ではありません。今回は採点の時のストレスを少し減らす、そういう解答用紙の作り方の紹介です。 問題用紙には各問題の配点が書いてあったり、なかったりします。ぼ…
高校は期末試験の時期ですね。学校によるのでしょうが、カードリーダーを置いてあるところも多く、時間の節約になりますからマークの試験は少なくないと思います。勤めている学校では今回、マーク試験の予定でした。しかし事情があって試験範囲がかなり狭く…
平面スカラー場を f(x, y) とします。つまり平面の各点に数値 f(x, y) が対応している、ということです。何のことはない、要するに z = f(x, y) という空間内の曲面があり、平面上の各点で高さ z が決まっていると思えばよいのです。実用では z は温度であっ…
大学には教職科目(教員免許を取るのに必要な科目)というのがあります。免許が欲しい人は教科に応じたものを勉強しなければなりません。中には面白いものもあります。教科教育法みたいな科目では、いかにも面白そうな(授業でも使えそう)数学の問題を教え…
これまた凄い本です。 『名探偵ポワロ』完全ガイド (星海社新書) 作者:久我 真樹 星海社 Amazon 1990年代から放送されていた『名探偵ポワロ』の全70話の解説書です。ポワロの原作者はイギリスの推理作家、アガサ・クリスティです。ポワロはベルギー人で元警…
タイトルの通り、イギリスのパブリック・スクール(と日本の名門校)の成り立ち、教育について分かりやすく書いた本です。パブリック・スクールがどんなものなのかほとんど知らなかったので読んでみました。大変面白い本でした。 パブリック・スクールと日本…
次の和をべき級数というのでした。このべき級数の収束半径について少し書いておきます。べき級数に対し -r < x < r の範囲で収束、|x| > r では発散というrがあり、これを収束半径と言います。なお、x=±rのときの収束発散は級数によっていろいろです。 …
もうずいぶん昔から学校が全校生徒のアンケートをとるのは当たり前みたいになっています。学校はそれをまとめて職員に知らせます。例えば「英語の授業に満足した……54%」みたいに。アンケートには大抵「自由記述」のような部分があって、生徒はそこに「××先…
来年度から高校にも観点別評価が導入されます。観点別評価とは……次の3つの観点でそれぞれに成績をつけ、総合して5段階の成績を出す、ということらしいです。 ●知識・技能 ●思考・判断・表現 ●主体的に取り組む態度 何となくでいいなら、教員は今だってそうい…
ここのところ微積分の復習をしていて、今は重積分の演習。大きな本屋さんの大学数学のところにはマセマ(出版社)の参考書がたくさん平積みになっています。売れているんでしょうね。ぼくも何冊も持っていて、勉強させてもらってます! 今回は微積分の演習書…
この前読んだ『フォン・ノイマンの哲学』が面白かったので、本屋さんで見つけたやはり科学者の伝記を衝動買いしました。 早すぎた男 南部陽一郎物語 時代は彼に追いついたか (ブルーバックス) 作者:中嶋 彰 講談社 Amazon おなじみのブルーバックス(講談社…
「ブラック校則」が目の敵にされていますね……。無意味だ、人権侵害だ、……。しかし単純に一律「ブラック校則は禁止」みたいにするのは危険だと思います。そもそも「ブラック校則」のちゃんとした定義などないでしょう。「この校則は無意味」と思ったらそれを…
ここのところ、ずっとこれを読んでいます。全部で202ページ、そのうちの182ページまでたどりつきました。素晴らしい本でした。一般相対性理論に必要なテンソルの勉強です。 テンソル(石原繁 著) 科学技術のために 作者:石原 繁 裳華房 Amazon Amazonのレビ…
凄い本でした! 数学史が好きな人には強力にお勧めします。 フォン・ノイマンの哲学 人間のフリをした悪魔 (講談社現代新書) 作者:高橋昌一郎 講談社 Amazon 天才数学者、フォン・ノイマンの伝記です。数学者の話ですからもちろん用語など、分かっていた方が…
ようやくコロナも落ち着いてきた感じですね。まだ気は緩められませんが。学校によっては修学旅行などが中止になったり国外の予定が国内になったり、日数も短くなったりで、生徒はかわいそうです。遠足も中止になったところはたくさんあるでしょう。 前、少し…
前、スペースマウンテンが何台走っているのか計算する記事を書きました。 www.omoshiro-suugaku.com www.omoshiro-suugaku.com 今回、その復習もしますが、まるっきり同じ方法で解ける(けれど見かけは違う)問題を他に2題、紹介します。問題同士の意外なつ…
「教師のバトン」プロジェクト、絶好調ですね。「部活が大変」「部活、やめるべき」みたいなのばっかりがたくさん見つかります。大学生が「教師の道を諦めた」(教師のバトンの投稿を見て)というのもあった……。あ~あ。まあでもこうして教員のなり手が減れ…
ぼくは専門が数学なので物理のちゃんとした大学教育は受けておらず、1年生の時に多分理系で物理をやるための基礎みたいな内容の「物理学Ⅰ」、「物理学演習Ⅰ」(正確な科目名は忘れました)に出ていただけです。高校では物理は得意で、一番好きな科目でした。…
教員はなかなか他の教員の授業を見る機会はありません。学校によっては「教育実習の期間中、教員同士も授業を見せ合いましょう」と声をかけているところもありましたが、実際には誰もほとんどやっていなかったような……。ぼくも何回かだけで、今にして思えば…
メネラウスの定理というのは以下のようなものでした。高校では数学Aで出てきます。三角形を直線が横切っているとき、次が成立します。 図では△ABCを直線DEが横切っています。証明や覚え方、例題などについてはよいサイトがたくさんあるので検索してみ…
生徒は夏休みが終わりました。ぼくも本は結構読みました。最近買ったのがこれ。 藤井聡太論 将棋の未来 (講談社+α新書) 作者:谷川浩司 講談社 Amazon ここのところ将棋の藤井聡太の活躍がすごいです。将棋はぼく自身も指しますし、羽生が7冠を制覇した頃(1…
最小自乗法というのがあります。このブログでも何回か扱っており、大学でも実験レポートを書くときなどにも使ったりします。得られたデータをもっともよく表す直線を求めるとか。最小自乗法は、その理屈を理解すれば確かに誤差が最小になることは分かります…
タイトルの通りです。連立1次方程式の解法なのですが、実際にこれを使って解いたりはあまりしないでしょう(行列式を求めるのが面倒だから)。しかし、知らないと線形代数の各種定理の証明などですぐ困る、そういう定理です。 まず復習から。 とします。この…
前回はプロジェクトのAssetフォルダ内のResourcesフォルダに入っている画像ファイル(png)をImageに表示する方法について書きました。でも、ゲームなどではプログラマが用意した画像を表示できれば大抵よいのでそれで十分かも知れませんが、一般のアプリで…
またしてもハマったので記録しておきます。スクリプトから画像ファイル名を指定して、Imageに表示する方法です。 Canvasの下に「Image100」が配置されているとします。このImage100に画像ファイル「Inuosann.png」を表示するとします。この画像ファイルは、A…
今まで、授業では「3角比」、「3角関数」と書いてきました。10年くらい前でしょうか、上(エラーイ人たち)に出す書類に「3角関数」と書いたら「漢字で書いてください」と言われました。くだらない話だと思ったのでさんざん抵抗しましたが、疲れて結局漢字に…