自然科学全般
もう30年以上前のこと。週刊新潮か文春に面白い記事がありました。多分先輩の先生にもらったコピーだったかも知れません。自民党のある議員が富士通のオアシス30AXというワープロについているカレンダー機能で西暦元年の1月1日の曜日を調べたのだそう。若い…
kindleから数式がずいぶん入った本を出版しました。初めてだったのであちこち、相当悩みました。同じ感じで苦労している人もいるかも知れません。大変だった部分をどうクリアしたのか、手順を残しておきます。ことによるとぼくが凄い勘違いをしていて、実は…
以前、このブログで音の実験を続けてやっていて、結果を記事にしていました。 例えば こういう実験です。↓ www.omoshiro-suugaku.com 面白かったです。wavファイルに記録されている音楽を使っています。音楽データは、(wavファイルのタイプによりますが)-…
ランダムドットステレオグラムというのをご存じですか。名前は知らなくても、見たことはあると思います。白黒だったりカラーだったり色々ですが、「ランダムドット」であって、ちゃんとした模様にはあまり見えません。でも、しばらく見つめていると、2次元の…
国内の新車販売に関し、2030年代半ば以降はガソリンだけで走行する車以外の「電動車」とする目標を設定する方向……というニュースを聞きました。いきなり思い切ったことを言い出したなあ……という印象です。専門ではないですし、体系的な知識を持っているわけ…
ビットコインが面白そうです。いや、投機の対象?になるのかどうか知りませんがそっちにはあんまり興味はなく、技術面のことです。本も読み始めたんだけれどまだ進んでいません。 www.omoshiro-suugaku.com 今回はそういう状態ではありますが理解している部…
「地球温暖化の原因は二酸化炭素ではない」という事実を示すと言われるグラフがあります。ネットで検索すればすぐ見つかるでしょう。地球の平均気温と二酸化炭素濃度のグラフです。どんな条件で測定したのか知りませんが、少なくともこのグラフからは気温が…
ビットコインについては『暗号技術入門』を読むと大体のイメージがつかめます。 暗号技術入門 第3版 秘密の国のアリス 作者:結城 浩 発売日: 2015/09/17 メディア: Kindle版 そもそも暗号の本なのでビットコインそのものに触れているページはもちろん限られ…
気になること2つ、書きます。どうなっているんだろう、みんな気にしていないのかな、とよく考えています。 ひとつ目。人間はうまくできていて、受精卵が細胞分裂して頭が作られ、胸が作られ、腕が作られ、手が作られ、指が作られ、……となります。指がちゃん…
今この瞬間、飛んでいる飛行機は何機あるのでしょうか。この手の疑問、「分かりっこない」とか「分かっても何にもならない」とか切り捨てることは簡単です。前、ネットで「飛行機は全機着陸できるのでしょうか」(ある程度の割合が飛んでいる前提で着陸スペ…
50歳台以下の理系で学んだ人たちは結構、講談社のブルーバックスを読んでいるのではないでしょうか。ぼくは中学3年生くらいから読み始め、今に至っています。通学の電車の中、学校の休み時間など、時間を見つけては「むさぼり読む」という感じでした。自然科…
小学校の頃、学研の『科学』、『学習』を定期購読していました。5年生対象の『科学』のちゃんとしたタイトルは『5年の科学』などとなります。『科学』は自然科学全般、『学習』は歴史などの様々のテーマを扱っていました。ぼくは理系の科目が好きだったので…
星占いの話です。○○座と○○宮の違いについて書きましょう。「○○座生まれ」、なんてよく言いますよね。しかし最近(?)「○○宮生まれ」と書いてある雑誌なんかを見かけます。○○座と○○宮、何が違うのか? 少しだけ天文学の知識が必要です。まとめると「太陽は星座…
高校物理について、思いつくことを順に書きます。 高校のとき、数学も好きだったのですが物理はもっと好きでした。好きだと当然「全てを理解したい!」などと思うわけで、勉強にも熱が入ります。公式を暗記しておいてそれを組み合わせて問題を解ける。それは…
広場(ひろば)恐怖症というのがあるそうです。公共交通機関や、広場などにいると不安を感じたりするのだとか。これに対して「大昔、広いところだと自分が天敵から丸見えで危険であったため、恐ろしかった。その名残」というような説明を聞くことがあります…
『ニセ科学を10倍楽しむ本』(山本弘2015筑摩書房)を紹介しましょう。数学、理科が得意な中学生、夕帆が小説家のお父さん、そして家族とともにニセ科学について考えます。お父さんは自然科学に関してはよく調べており、正確な知識を持っている印象。世の中…
ぼくは専門は数学ですが、物理、工学なども好きで本もよく読んでいます。そこで、その辺の勉強法を書いてみます。 ①書くことをバカにしない特に抽象的な話などでは、分かっているつもりが実はまったく分かっていなかった、ということがたくさんあります。理…
『新・地震の話』(坪井 忠二1967岩波新書)を昔、読みました。大学の講義で面白い話があり、そこで紹介されていたのです。地震のマグニチュード(規模)の最大値は9くらいだそうです。確かに、「マグニチュード28」とかは聞いたことがありません。なぜなので…
『3次元ビジョン』(徐剛、辻三郎1998共立出版)を紹介します。まえがきには「画像と3次元世界との幾何関係およびそれを利用した3次元世界の復元を中心に記述したものである」とあります。目次は以下の通り。 1章 序論2章 画像、カメラと射影3章 特徴抽出4章…
今回は肩の凝らない話を。ぼくは数学が専門ですが、物理・工学・天文学も大好きです。一番のきっかけは中学~高校で読んだ本です。今も毎月何冊かずつ出ていますが、講談社のブルーバックスなど、本当によく読んだものです。『四次元の世界』、『不確定性原…
音楽やその他の音が鳴っているとき、大きな音なら媒質(音を伝える媒体。空気や水など)は大きく、小さな音なら小さく揺れているはずです。wavファイルに記録するデータはそれをある程度反映しているのでしょう。媒質が変位していないならデータは0、変位し…
今この瞬間、飛んでいる飛行機は何機あるのでしょうか。あるいは、飛行機は今、全機着陸できるのでしょうか。この手の疑問、「分かりっこない」とか「分かっても何にもならない」とか切り捨てることは簡単です。しかしそういうことを言う人って、余裕がない…
古代ギリシアで、エラトステネスは地球の周を測りました。夏至の日の正午、シエネでは深い井戸の底に日が差すのだそうです。図を参照してください。 同じ日の同じ時刻にシエネから当時の距離の単位でa=5000スタディア離れたアレクサンドリアではθ=7.2°で…
1年は365日……ではありません。地球は太陽の周りを公転しています。だいたい365日で1周するんですが、より正確には365.2422日(近似値)なのです。これが1年、季節の1周です。実際、365日では足りないのでときどき閏年(366日の年)を入れていますよね。これ…
ぼくたちは音に囲まれています。この音は物理的には空気の振動が波として伝わる現象です。もう少し具体的に書きましょう。ギターを弾きます。弦は振動します。これは1秒間に何百回のスピードです。ぶるぶる震える弦の近くでは空気が瞬間的に圧縮されたり薄く…
ぼくが高校生のときに読み、大きな影響を受けた本を紹介します。 ●逆説論理学(野崎昭弘1980中公新書) 高校生の時読みました。パラドックスが満載です。パラドックスとは、正しそうな理屈で議論しているんだけれど出てきた結果がヘン、といった話です。「電…
蝉(せみ)は気温が低くなるとゆっくり鳴くようになるそうです。確かに真夏、すごく暑いときにはすさまじい勢いで「ミンミンミン」と鳴いていますが、夏も終わりの涼しい日は「ミーンミーン…」と遅いですよね(やる気もなさそうな感じ)。そうしたら東京新聞…
PCで顔認識するのは大変です。しかし色の組み合わせなら? 例えば1000人に5cm×10cmくらいのカードを持たせます。カードは4区画に分かれており、各区画には7色から選んだ色が塗られます。つまり、カードの色がPCに見分けられれば7の4乗、2401人の見分けが…
画像処理(1)につづき、もう少し紹介しましょう。PCで写真(画像データ)を処理し、埋もれてしまっていた情報を見やすくするなどします。 ●コントラストを変える近い明るさのドットばかりが揃った画像は見づらくなります。コントラストが低い画像、と言いま…
今(現時刻)でも宇宙の構造は決まっていて、宇宙の果て(?)では何かが起こっていているはずです。しかしぼくたちはそういったことについて、よく理解しているとは到底言えません。宇宙で何が起こっているのか、宇宙はどういう構造なのか、宇宙はどういう…