以前、このブログで音の実験を続けてやっていて、結果を記事にしていました。
例えば こういう実験です。↓
面白かったです。wavファイルに記録されている音楽を使っています。音楽データは、(wavファイルのタイプによりますが)-32768~32767の範囲の整数値の並びです。勉強してデータをいじれるようになっても相変わらず不思議なのは、なぜ数値の単純な並びが音楽になるのか、ということ。どんな楽器の音でも人間の声でもライオンの鳴き声でも録音、再生できます。数値自体には「これはライオンの声」などという意味はありません。数値にはとにかく音の強さ、それ以外の意味はないのです。でも、それがうまく並ぶとなぜかライオンの声になります。あいうえおひと文字ひと文字には意味はないけれど、並ぶと意味が現れるみたいなもんかな、などと考えたりします。実際には音の高さの変化が波形を作り、こういう波形だとライオンの声に聞こえる、ということです。それでも相変わらず不思議ですが。
今はPythonのライブラリがよくできていて、FFT(高速フーリエ変換。波を単純なサインカーブの和で表す技術)などが簡単にでき、こうした音のデータを自由に扱えるようになっています。とは言え、FFTの意味や各種パラメータの扱いなど、ちゃんと理解していないとうまくいきません。なによりそれでは面白くないでしょう。ブログではかなり詳細に説明はしてあり、ちゃんと読めば分かるようにしてあります。そういう需要もきっとあるでしょう。別の実験もやって、またまとめておくかな……。
ぼくの宿題もありました。さっきの「肉声を電話を通した声にする」実験で、例えば1024データずつでFFTをすると、その継ぎ目で「プツッ」と音が入ってしまいます。そりゃそうだろ、という気もします。まだちゃんと考えてはいませんが、多少無駄になるけれど100データ分くらいが重なるようにFFTする、とかで解決できるかも。となりのデータブロックとの継ぎ目では周波数成分をジワジワ変えるようにする、みたいなイメージです。やってみます。
少し休みを取れて余裕ができました。今読んでいるのはこれ。
ミステリファンでもあるので、『初歩からのシャーロック・ホームズ』に続いてこれを読んでいます。書き手の側からミステリを説明しています。まだ読んでいる途中ですが、こういう感じの本はあまりなかったかも知れません。目次は次の通りです。
第一章 そもそも「ミステリ」ってどんなもの?
第二章 謎がなければ始まらない
第三章 フェアとアンフェアの間
第四章 意外な犯人は、「意外」じゃない
第五章「ふうん」な伏線じゃ驚けない
第六章 名探偵、みなを集めて「さて」と言い
第七章 複雑な話は長編が向いているのか?
第八章 人間が書けているとはどういうことか?
第九章 何のために世界を作るのか?
第十章 タイトルは最大のキャッチコピー
第十一章「ときめきメモリアル」は黒澤明の夢を見るか
第十二章 デビューへの道
第十三章 ミステリ新人賞、その執筆および投稿と選考に関する一考察
おわりに
できるときにいろいろやっておかないと!!