いぬおさんのおもしろ数学実験室

おいしい紅茶でも飲みながら数学、物理、工学、プログラミング、そして読書を楽しみましょう

一般相対性理論を勉強する

ぼくは専門が数学なので物理のちゃんとした大学教育は受けておらず、1年生の時に多分理系で物理をやるための基礎みたいな内容の「物理学Ⅰ」、「物理学演習Ⅰ」(正確な科目名は忘れました)に出ていただけです。高校では物理は得意で、一番好きな科目でした。…

書籍『藤井聡太論 将棋の未来』紹介

生徒は夏休みが終わりました。ぼくも本は結構読みました。最近買ったのがこれ。 藤井聡太論 将棋の未来 (講談社+α新書) 作者:谷川浩司 講談社 Amazon ここのところ将棋の藤井聡太の活躍がすごいです。将棋はぼく自身も指しますし、羽生が7冠を制覇した頃(1…

転置行列の行列式の値を求める

行列式について少し書きました。 www.omoshiro-suugaku.com www.omoshiro-suugaku.com 今回は転置行列の行列式を考えます。行列Aの行列式の定義は次でした。 転置行列とはもとの行列の行と列を入れ換えた行列です。 この転置行列の行列式は となって、もとの…

『知っていそうで知らないノーベル賞の話』紹介

久しぶりに「これだよ、これ!」と思った本です。 ぼくたちは簡単に「ノーベル賞」と言います。でもよく考えてみるとノーベル賞についてほとんど何も知らないことに気づきます。せいぜい「ダイナマイトの発明者、ノーベルがその遺産で作った賞」くらいでしょ…

『C#ポケットリファレンス』紹介

最近、コンピュータ言語はC#ばかりを使っており、このリファレンスは大変重宝しています。 レビューを見ると意見はいろいろのようですが、個人的には素晴らしい! リファレンスのことに限りませんが、よく「その程度の情報はネットで手に入る」みたいな主張…

デフィー・ヘルマン鍵交換を例え話で

面白い本でした。強くお勧めします。特にデフィー・ヘルマン鍵交換の例え話が気に入りました。もちろん例え話ですから限界はありますが、ポイントをよく捉えていて驚きました。ときどき生徒にも話します。面白がる子もいます。今回はこれを紹介します。今、…

英語の思い出。そろそろ英語の勉強を始めないと…….。

せっかく英語の勉強のためのテキストを買ったのに、まだ始めていません……。 著者の金谷先生は、すごく勉強になる面白い本を何冊も書いている方です。ブログでも何度も紹介しています。教員なので生徒には「進む分野にかかわらず、英語はやっておいた方がいい…

Unityでビルボードを作る!(2) Unityの書籍紹介

前回、Unityでビルボードを実現、という話を書きました。 www.omoshiro-suugaku.com 調べると、オブジェクトには、それを構成する点が4点しかない、本当の平面みたいなものがあるようです。3DオブジェクトのQuadというやつです。実験してみました。これに絵…

スマホでゲーム作り(4)

UnityC#ゲームプログラミング入門 2020対応 作者:津耶乃, 掌田 発売日: 2020/10/30 メディア: 単行本 Unityを使ったゲームプログラミングの本です。目次は以下の通りです。 Chapter 1 ゲームで使うUnityの基本機能 1-1 ゲームの機能を考える 1-2 ゲームオブ…

スマホでゲーム作り(3)

2D、3Dのスマホゲームを書くための本です。よい本でした。 Unityの教科書 Unity 2020完全対応版 2D&3Dスマートフォンゲーム入門講座 作者:北村 愛実 発売日: 2020/08/29 メディア: Kindle版 一応最後まで、実験しながら読み終わりました。説明がとにかく丁…

スマホでゲーム作り(2)

www.omoshiro-suugaku.com 前々回、Unity+C#でゲームプログラミングする本を紹介しました。PCで書いたプログラムは実機テストしなければなりません(動作の確認などはPCでできますし、通常はPCでのみ作業)。つまりスマホに送って実際に動作させないといけ…

スマホでゲーム作り

Unityの教科書 Unity 2020完全対応版 2D&3Dスマートフォンゲーム入門講座 作者:北村 愛実 発売日: 2020/08/29 メディア: Kindle版 ↑ これはkindle版ですが、紙の本を買いました。いよいよスマホのゲームプログラミングに手を出しました。プログラミングにつ…

本屋さんで見つけました

本屋さんへ行きました。やはりネットでなく、実物を見ないとダメなのです。背表紙をザッと眺めるとたいてい、どんな分野でも「おっ、いいかも!」という本が見つかります。実際に中身を見るとそれほどではないこともあるけれど、今までこうして出会った本を…

ベクトル場=矢野 ?

故・矢野健太郎先生の話です。矢野先生の専門は微分幾何学です。小さい頃、アインシュタインブームで「お父さん、ぼくも勉強したら相対性理論が分かるようになるかな?」と聞いたら、お父さんは「健太郎、相対性理論だってアインシュタインという人が考えた…

『トリックものがたり』、『11枚のとらんぷ』紹介

マジック、ミステリー、ギャンブル、……などについて様々な切り口で楽しく語ります。目次は次の通りです。 ・奇術とミステリのあいだ・トリック世界のディプロマシー(権謀術数)・表が出たらぼくの勝ち、裏が出たらきみの負け・トリック・ランドのエジソンた…

『証言 羽生世代』紹介

証言 羽生世代 (講談社現代新書) 作者:大川慎太郎 発売日: 2020/12/16 メディア: Kindle版 なかなか凄い本だと思いました。何人もの(将棋の)棋士に、羽生世代(羽生善治、佐藤康光、郷田真隆ら)、主に羽生9段についてどう思っているか、インタビューして…

音の実験で試したいこと、『書きたい人のためのミステリ入門』紹介

以前、このブログで音の実験を続けてやっていて、結果を記事にしていました。 例えば こういう実験です。↓ www.omoshiro-suugaku.com 面白かったです。wavファイルに記録されている音楽を使っています。音楽データは、(wavファイルのタイプによりますが)-…

『一般相対性理論を一歩一歩数式で理解する』紹介

少し休みも取れて、何を勉強しようかな、と古い本をいろいろ見ています。面白かったのですが忙しくて途中でやめてそのままの本もあります。これです。 一般相対性理論を一歩一歩数式で理解する 作者:俊全, 石井 発売日: 2017/03/27 メディア: 単行本 一般相…

『初歩からのシャーロック・ホームズ』紹介

ホームズをいくつか読んで「おお、これはなかなか良さそう」などと思った人にお勧めしたい本です。目次は次の通り。 第1章 初めてのシャーロック・ホームズ第2章 華麗なる登場人物たち第3章 ホームズが活躍した「舞台」(時代と地理)第4章 「正典」紹介第5章 …

書籍『物理のための数学 』紹介

今読んでいる『キーポイント力学 (物理のキーポイント (1))』(吉田春夫1996岩波書店)の巻末に力学の本が紹介されています。参考文献というのではなく、著者が「この分野を勉強するならこの本を勧める」みたいな感じに書いています。そのうちの1冊です。 ぼ…

盤外作戦はよいのか?

コミックス『ヒカルの碁』では本因坊、桑原先生がタイトル戦で相手の緒方先生にちょっとした罠を仕掛けます。盤上ではなく、いわゆる盤外作戦。囲碁、将棋では持ち時間が長く2日に渡る勝負だと、「封じ手」というルールがあります。1日目の最後に打つ棋士は…

運動エネルギーを表す式を求める(追加)

物理を勉強するみなさんは「何かおかしい……」と思わないでしょうか? www.omoshiro-suugaku.com 物体がレールなどに沿って動くような状態で、ひもを結びつけてそれを引っ張る。レールからの摩擦力も働く。重力も働いている。上の記事の議論をする段階ではま…

雑記 大掃除の着替え、ホームズ本、勉強の予定

①大掃除の着替え 生徒ではありません。教員です。学校でも大掃除があり、教員は役割分担したり、手伝ったりと大変です。汚れるのがイヤで着替える人も多いと思います。でもぼくはそれほどでもなく、スーツのままだったりします。何年か前、それを見たある管…

『アーマッド王子と仙女パリバヌー』

偕成社の『世界こども文学全集』の一冊です。出版社も全集の名前も本のタイトルも実ははっきりしませんが、実家に帰ればある程度分かるかも知れません。しかし『アーマッド王子と仙女パリバヌー』というお話が載っていたのは確かです。どうもこれ、アラビア…

『物理入門コース 力学』紹介

最近は大学1,2年くらいで勉強する内容が分かりやすく書かれた専門書がたくさん出ています。『力学 (物理入門コース1)』(戸田盛和1982岩波書店)を紹介しましょう。 力学 (物理入門コース 新装版) 作者:戸田 盛和 発売日: 2017/12/06 メディア: 単行本(ソ…

『調性で読み解くクラシック』紹介

音楽とは何か、調・調性とは何か、調によって何が変わるのか、……などなど音楽番組などではなかなか聞けない話がギッシリです。ぼくはクラシック音楽が好きで、それと絡めた話も多く楽しめました。 少し前、音楽の先生に「調が違うと印象とか、何か変わるんで…

音楽は調によって雰囲気が変わるのか

学生時代、ぼくは音楽サークルに入っていました。クラシックギターで平均律(どの音も、2の12乗根倍の周波数にすると半音上がる)の楽器だったからなのか、例えばロ短調とホ短調の違いは全ての音を単純に半音いくつ分か上げるか下げるかしているだけで、音楽…

落ち穂拾い(1)「4≧x」と書いていいか、『バーテンダー』紹介、カメラの焦点距離について

記事を1本書くには短いけれど書いておきたいテーマをまとめます。 ①びっくりしました。「4≧xと書いてはダメ。x≦4が正しい」とある先生が言っていたとか。分からないわけではありません。「4≧x」だと「4はx以上である」なので、まあ「4について説明してい…

『言ってはいけない宇宙論 物理学7大タブー』紹介

宇宙はどのようにできているのか、どんな構造なのか、この先どうなるのか、……といった、宇宙論について分かりやすくまとめた本『言ってはいけない宇宙論 物理学7大タブー』(小谷太郎2018幻冬舎)を読みました。 言ってはいけない宇宙論 物理学7大タブー (…

ニュートンリングの理屈、これでいいの?

物理にニュートンリングというのがありました。平らなガラスと球面を持つガラスを接触させて上から単色光を当てます。これを上から眺めると、同心円状の明暗の模様が見えるのでした。具体的な模様の様子はネットですぐ見つかります。前から「これでいいのか…