いぬおさんのおもしろ数学実験室

おいしい紅茶でも飲みながら数学、物理、工学、プログラミング、そして読書を楽しみましょう

『アーマッド王子と仙女パリバヌー』

偕成社の『世界こども文学全集』の一冊です。出版社も全集の名前も本のタイトルも実ははっきりしませんが、実家に帰ればある程度分かるかも知れません。しかし『アーマッド王子と仙女パリバヌー』というお話が載っていたのは確かです。どうもこれ、アラビア…

『物理入門コース 力学』紹介

最近は大学1,2年くらいで勉強する内容が分かりやすく書かれた専門書がたくさん出ています。『力学 (物理入門コース1)』(戸田盛和1982岩波書店)を紹介しましょう。 力学 (物理入門コース 新装版) 作者:戸田 盛和 発売日: 2017/12/06 メディア: 単行本(ソ…

『調性で読み解くクラシック』紹介

音楽とは何か、調・調性とは何か、調によって何が変わるのか、……などなど音楽番組などではなかなか聞けない話がギッシリです。ぼくはクラシック音楽が好きで、それと絡めた話も多く楽しめました。 少し前、音楽の先生に「調が違うと印象とか、何か変わるんで…

音楽は調によって雰囲気が変わるのか

学生時代、ぼくは音楽サークルに入っていました。クラシックギターで平均律(どの音も、2の12乗根倍の周波数にすると半音上がる)の楽器だったからなのか、例えばロ短調とホ短調の違いは全ての音を単純に半音いくつ分か上げるか下げるかしているだけで、音楽…

落ち穂拾い(1)「4≧x」と書いていいか、『バーテンダー』紹介、カメラの焦点距離について

記事を1本書くには短いけれど書いておきたいテーマをまとめます。 ①びっくりしました。「4≧xと書いてはダメ。x≦4が正しい」とある先生が言っていたとか。分からないわけではありません。「4≧x」だと「4はx以上である」なので、まあ「4について説明してい…

『言ってはいけない宇宙論 物理学7大タブー』紹介

宇宙はどのようにできているのか、どんな構造なのか、この先どうなるのか、……といった、宇宙論について分かりやすくまとめた本『言ってはいけない宇宙論 物理学7大タブー』(小谷太郎2018幻冬舎)を読みました。 言ってはいけない宇宙論 物理学7大タブー (…

ニュートンリングの理屈、これでいいの?

物理にニュートンリングというのがありました。平らなガラスと球面を持つガラスを接触させて上から単色光を当てます。これを上から眺めると、同心円状の明暗の模様が見えるのでした。具体的な模様の様子はネットですぐ見つかります。前から「これでいいのか…

コミックス『あずまんが大王』紹介

コミックスの紹介をしましょう。 あずまんが大王 全3巻 完結セット (少年サンデーコミックススペシャル) 作者:あずま きよひこ メディア: コミック 10歳の天才小学生、ちよちゃんが高校に編入してきます(日本でそんなことが可能なのか………??)。そこで女の…

『詳解 ビットコイン』読み始めました

ビットコインについては『暗号技術入門』を読むと大体のイメージがつかめます。 暗号技術入門 第3版 秘密の国のアリス 作者:結城 浩 発売日: 2015/09/17 メディア: Kindle版 そもそも暗号の本なのでビットコインそのものに触れているページはもちろん限られ…

ちょっと休憩……『ニュートンと万有引力』紹介、犬の遠吠えについて

ちょっと休憩……。なにしろ「おいしい紅茶でも飲みながら」のブログです。軽い話でラクに行きます! ニュートンと万有引力 宇宙と地球の法則を解き明かした科学者 (ジュニアサイエンス) 発売日: 2013/01/31 メディア: 単行本 面白い本です。ニュートンの読み…

『真理とは何か』にある、整数の面白い問題

1より大きい2つの正の整数が選ばれました。あるルートから、数学者S氏はその2数の和を聞き、数学者P氏はそれらの積を知りました。2人がほかの用事で電話している間に、たまたま話題がその2つの数のこととなりました。S氏は言いました。 「僕はその2数の和を…

『オリエント急行殺人事件』紹介

大分前ですが、結構宣伝もしていたし、皆さんも見たかも知れません。アガサクリスティーの『オリエント急行の殺人』が脚本三谷幸喜(こうき)、主演野村萬斎(まんさい)で2回に分けて放送されました。ぼくは原作は本も読んだしスーシェのドラマも何度も見ていて…

正項級数はどこからどう加えても和は一致するか

調整中! これでは証明になっていない……。なんとかします。 収束する、正項である数列の和を考えます。この数列を下の表のように並べ替えます。並べ方は問いません。 収束する正項級数から取り出したわけで、上に有界、単調増加だからです。 さて、皆さん「…

ホームズの、暗号の出てくる短編『踊る人形』紹介

ホームズの「踊る人形(The Adventure of the Dancing Men)」という短編を紹介しましょう。ぼくは暗号がテーマになっている推理小説が好きなのですごく楽しめました。 ホームズのところへ、自分に届いたという謎の落書き?を持った男が訪れます。興味を持っ…

お話3つ。ゲーデル、角の3等分、だまだまマーク。

ゲーデルの話 故・竹内外史(がいし)先生(数学者。数学基礎論の専門家)が天才数学者ゲーデルについて「自分より100倍も200倍も賢いああいう人が自分より100倍も200倍も努力しているのを見ると自分も勉強しなければならないと思う」ということをおっしゃって…

電子回路の設計

すみません、回路の設計技術そのものの話ではありませんが……。高校の物理ではオームの法則、キルヒホッフの法則など、電子回路に関するテーマも扱います。でもこれをどんなに一生懸命勉強しても自分でラジオを作れるようにはなりません。設計でキルヒホッフ…

円周率を求めるためのマチンの公式、そして自分の公式を導く!

円周率の計算にはいくつも方法があります。前、ブログでライプニッツの公式を紹介しました。 www.omoshiro-suugaku.com きれいだし分かりやすくてよいのですが、実際に円周率の値を求めるのには向きません。上の記事で書きました。 このライプニッツの公式、…

ちょっとひと休み……。『ドイルとホームズを「探偵する」』紹介。

久しぶりに仕事で人と会いました。コロナ自粛でしばらくぶりです。人と話すといろいろ刺激も受けますし、緊張もします。これがいいんですね。しかし階段をのぼるときなんだかヨロヨロしていて、やはり歩かないとダメなのかな、と思いました。 通勤で本を読み…

コンピュータにできないことはあるか

変数同志の足し算、引き算だけができる仮想的なコンピュータを考えます。現代のコンピュータと原理は一緒。プログラムを書いて、それでいろんなことができます。かけ算、割り算をして答えを求める、素因数分解する、ある数が素数かどうか判定する、100個の数…

ゲームプログラミングの「スプライト」とは何か

2Dのゲームなどを作るときの「スプライト」という技術があります。正確な定義は知りませんが、実際にどんなものなのか説明しましょう。背景が表示されていて、そこで小さなキャラクタが動き回るときに使います。背景は固定、動くのはキャラクタだけです。こ…

『知の越境法~「質問力」を磨く~』紹介

仕事の帰り道、大抵本屋さんに寄ります。新書の棚を「新しいのは出ていないかな……」と眺めます。『知の越境法~「質問力」を磨く~』(池上彰2018光文社新書)を買いました。 知の越境法~「質問力」を磨く~ (光文社新書) 作者:池上 彰 発売日: 2018/06/22 …

球の体積を微分すると表面積に、円の面積を微分する円周になるのはなぜか?

半径rの円の面積をで微分すると円周の長さになります。球の体積をrで微分すると球の表面積になります。生徒に話すと一様に「えっ!?」と驚いてくれるところです。どうしてこうなるのか、説明しましょう。 図で、半径に沿ってr~r+Δrの部分の同心円を…

『マックスウェルの悪魔』紹介

前、簡単に紹介しています。もう少し書きます。今は新装版が出ています。高校生のとき、古い版を読みました。そのときぼくが全部理解したのかどうかは極めて怪しいと言わざるを得ませんが、もう面白かった! コップに砂糖と食塩が混ざった溶液があります。成…

本を読まない教員……!

教員免許の更新の講習に行ってきました。東京の某大学です。キレイな学校でした。学生たちは夏休みで、それでも結構いましたが、食堂が閉まっていて残念でした。夏休み中、全部で5日。教育関係の授業が2日、数学、情報、生物、物理の授業が3日。特に生物はDN…

『不確定性原理』紹介

50歳台以下の理系で学んだ人たちは結構、講談社のブルーバックスを読んでいるのではないでしょうか。ぼくは中学3年生くらいから読み始め、今に至っています。通学の電車の中、学校の休み時間など、時間を見つけては「むさぼり読む」という感じでした。自然科…

新・写真から立体を再現(6)ちょっとCM。2枚の写真から立体を一応再現する。

CMです。細かい話はとりあえず後回し。「おおっ、パソコンと数学を使ってこんなことができるのか!?」と思っていただければO.K.です。 角度を変えて撮った2枚の写真に立体が写っています。基準となる立方体などは写っておらず、対象の立体だけです。ある程…

新書『科学史年表 増補版』紹介

著者によると17世紀以降と以前とでは自然に対峙する姿勢、意識が大きく変わり、自然科学がぼくたちの考える自然科学に近くなったのだそう。それでこの本では17世紀以降の科学史についてまとめてあります。 17世紀、18世紀、19世紀の前後半、20世紀の前後半と…

『昭和少年SF大図鑑』紹介

新装版が出ているようです。ぼくが読んだのは古い方。楽しい本です。昭和20年、30年、40年くらいでしょうか、当時の少年誌、それに載っていた未来の予想図、挿絵を描いた挿絵画家の解説などでできあがっています。昭和の匂いがすごく、40代~60代くらいの人…

書籍『SF科学のお値段』紹介、学研の『科学』と『学習』

小学校の頃、学研の『科学』、『学習』を定期購読していました。5年生対象の『科学』のちゃんとしたタイトルは『5年の科学』などとなります。『科学』は自然科学全般、『学習』は歴史などの様々のテーマを扱っていました。ぼくは理系の科目が好きだったので…

コミックス『ブラック・ジャック』紹介

中高生で(大学生でも!)医者とか看護師志望なら『ブラック・ジャック』、『ブラックジャックによろしく』(どちらもコミックス)とか、あるいは現役の医師が書いた本も今はたくさんあるし、前にブログで紹介した『白い巨塔』みたいなドラマもあるし、何か…