いぬおさんのおもしろ数学実験室

おいしい紅茶でも飲みながら数学、物理、工学、プログラミング、そして読書を楽しみましょう

書籍『複素数とその関数』紹介。どうして複素数が高校の数学から消えたり現れたりする?

このシリーズ、結構古いのですが分かりやすく書いたものが多く、よく読んでいます。今回は複素関数論の本です。 複素数とその関数 (数学ワンポイント双書 33) 作者:酒井 孝一 共立出版 Amazon 「序言」には高校数学から複素数が消え、大学での複素関数論の講…

ベクトル解析、電磁気学……

ここ2ヶ月くらい、結構集中して勉強しています。まずベクトル解析(ベクトルの微分積分)。テキストはマセマです。 ベクトル解析キャンパス・ゼミ 改訂6 作者:馬場敬之 マセマ出版社 Amazon 演習 ベクトル解析キャンパス・ゼミ 作者:馬場 敬之 マセマ出版社 …

∇Fの図形的な意味を説明します

平面スカラー場を f(x, y) とします。つまり平面の各点に数値 f(x, y) が対応している、ということです。何のことはない、要するに z = f(x, y) という空間内の曲面があり、平面上の各点で高さ z が決まっていると思えばよいのです。実用では z は温度であっ…

『『名探偵ポワロ』完全ガイド』紹介

これまた凄い本です。 『名探偵ポワロ』完全ガイド (星海社新書) 作者:久我 真樹 星海社 Amazon 1990年代から放送されていた『名探偵ポワロ』の全70話の解説書です。ポワロの原作者はイギリスの推理作家、アガサ・クリスティです。ポワロはベルギー人で元警…

書籍『パブリック・スクールと日本の名門校』紹介

タイトルの通り、イギリスのパブリック・スクール(と日本の名門校)の成り立ち、教育について分かりやすく書いた本です。パブリック・スクールがどんなものなのかほとんど知らなかったので読んでみました。大変面白い本でした。 パブリック・スクールと日本…

べき級数の収束半径について少し

次の和をべき級数というのでした。このべき級数の収束半径について少し書いておきます。べき級数に対し -r < x < r の範囲で収束、|x| > r では発散というrがあり、これを収束半径と言います。なお、x=±rのときの収束発散は級数によっていろいろです。 …

書籍『演習 微分積分 キャンパスゼミ』紹介

ここのところ微積分の復習をしていて、今は重積分の演習。大きな本屋さんの大学数学のところにはマセマ(出版社)の参考書がたくさん平積みになっています。売れているんでしょうね。ぼくも何冊も持っていて、勉強させてもらってます! 今回は微積分の演習書…

書籍『早すぎた男 南部陽一郎物語 時代は彼に追いついたか』紹介

この前読んだ『フォン・ノイマンの哲学』が面白かったので、本屋さんで見つけたやはり科学者の伝記を衝動買いしました。 早すぎた男 南部陽一郎物語 時代は彼に追いついたか (ブルーバックス) 作者:中嶋 彰 講談社 Amazon おなじみのブルーバックス(講談社…

書籍『テンソル 科学技術のために』紹介

ここのところ、ずっとこれを読んでいます。全部で202ページ、そのうちの182ページまでたどりつきました。素晴らしい本でした。一般相対性理論に必要なテンソルの勉強です。 テンソル(石原繁 著) 科学技術のために 作者:石原 繁 裳華房 Amazon Amazonのレビ…

書籍『フォン・ノイマンの哲学 人間のフリをした悪魔』紹介

凄い本でした! 数学史が好きな人には強力にお勧めします。 フォン・ノイマンの哲学 人間のフリをした悪魔 (講談社現代新書) 作者:高橋昌一郎 講談社 Amazon 天才数学者、フォン・ノイマンの伝記です。数学者の話ですからもちろん用語など、分かっていた方が…

一般相対性理論を勉強する

ぼくは専門が数学なので物理のちゃんとした大学教育は受けておらず、1年生の時に多分理系で物理をやるための基礎みたいな内容の「物理学Ⅰ」、「物理学演習Ⅰ」(正確な科目名は忘れました)に出ていただけです。高校では物理は得意で、一番好きな科目でした。…

書籍『藤井聡太論 将棋の未来』紹介

生徒は夏休みが終わりました。ぼくも本は結構読みました。最近買ったのがこれ。 藤井聡太論 将棋の未来 (講談社+α新書) 作者:谷川浩司 講談社 Amazon ここのところ将棋の藤井聡太の活躍がすごいです。将棋はぼく自身も指しますし、羽生が7冠を制覇した頃(1…

転置行列の行列式の値を求める

行列式について少し書きました。 www.omoshiro-suugaku.com www.omoshiro-suugaku.com 今回は転置行列の行列式を考えます。行列Aの行列式の定義は次でした。 転置行列とはもとの行列の行と列を入れ換えた行列です。 この転置行列の行列式は となって、もとの…

『知っていそうで知らないノーベル賞の話』紹介

久しぶりに「これだよ、これ!」と思った本です。 ぼくたちは簡単に「ノーベル賞」と言います。でもよく考えてみるとノーベル賞についてほとんど何も知らないことに気づきます。せいぜい「ダイナマイトの発明者、ノーベルがその遺産で作った賞」くらいでしょ…

『C#ポケットリファレンス』紹介

最近、コンピュータ言語はC#ばかりを使っており、このリファレンスは大変重宝しています。 レビューを見ると意見はいろいろのようですが、個人的には素晴らしい! リファレンスのことに限りませんが、よく「その程度の情報はネットで手に入る」みたいな主張…

デフィー・ヘルマン鍵交換を例え話で

面白い本でした。強くお勧めします。特にデフィー・ヘルマン鍵交換の例え話が気に入りました。もちろん例え話ですから限界はありますが、ポイントをよく捉えていて驚きました。ときどき生徒にも話します。面白がる子もいます。今回はこれを紹介します。今、…

英語の思い出。そろそろ英語の勉強を始めないと…….。

せっかく英語の勉強のためのテキストを買ったのに、まだ始めていません……。 著者の金谷先生は、すごく勉強になる面白い本を何冊も書いている方です。ブログでも何度も紹介しています。教員なので生徒には「進む分野にかかわらず、英語はやっておいた方がいい…

Unityでビルボードを作る!(2) Unityの書籍紹介

前回、Unityでビルボードを実現、という話を書きました。 www.omoshiro-suugaku.com 調べると、オブジェクトには、それを構成する点が4点しかない、本当の平面みたいなものがあるようです。3DオブジェクトのQuadというやつです。実験してみました。これに絵…

スマホでゲーム作り(4)

UnityC#ゲームプログラミング入門 2020対応 作者:津耶乃, 掌田 発売日: 2020/10/30 メディア: 単行本 Unityを使ったゲームプログラミングの本です。目次は以下の通りです。 Chapter 1 ゲームで使うUnityの基本機能 1-1 ゲームの機能を考える 1-2 ゲームオブ…

スマホでゲーム作り(3)

2D、3Dのスマホゲームを書くための本です。よい本でした。 Unityの教科書 Unity 2020完全対応版 2D&3Dスマートフォンゲーム入門講座 作者:北村 愛実 発売日: 2020/08/29 メディア: Kindle版 一応最後まで、実験しながら読み終わりました。説明がとにかく丁…

スマホでゲーム作り(2)

www.omoshiro-suugaku.com 前々回、Unity+C#でゲームプログラミングする本を紹介しました。PCで書いたプログラムは実機テストしなければなりません(動作の確認などはPCでできますし、通常はPCでのみ作業)。つまりスマホに送って実際に動作させないといけ…

スマホでゲーム作り

Unityの教科書 Unity 2020完全対応版 2D&3Dスマートフォンゲーム入門講座 作者:北村 愛実 発売日: 2020/08/29 メディア: Kindle版 ↑ これはkindle版ですが、紙の本を買いました。いよいよスマホのゲームプログラミングに手を出しました。プログラミングにつ…

本屋さんで見つけました

本屋さんへ行きました。やはりネットでなく、実物を見ないとダメなのです。背表紙をザッと眺めるとたいてい、どんな分野でも「おっ、いいかも!」という本が見つかります。実際に中身を見るとそれほどではないこともあるけれど、今までこうして出会った本を…

ベクトル場=矢野 ?

故・矢野健太郎先生の話です。矢野先生の専門は微分幾何学です。小さい頃、アインシュタインブームで「お父さん、ぼくも勉強したら相対性理論が分かるようになるかな?」と聞いたら、お父さんは「健太郎、相対性理論だってアインシュタインという人が考えた…

『トリックものがたり』、『11枚のとらんぷ』紹介

マジック、ミステリー、ギャンブル、……などについて様々な切り口で楽しく語ります。目次は次の通りです。 ・奇術とミステリのあいだ・トリック世界のディプロマシー(権謀術数)・表が出たらぼくの勝ち、裏が出たらきみの負け・トリック・ランドのエジソンた…

『証言 羽生世代』紹介

証言 羽生世代 (講談社現代新書) 作者:大川慎太郎 発売日: 2020/12/16 メディア: Kindle版 なかなか凄い本だと思いました。何人もの(将棋の)棋士に、羽生世代(羽生善治、佐藤康光、郷田真隆ら)、主に羽生9段についてどう思っているか、インタビューして…

音の実験で試したいこと、『書きたい人のためのミステリ入門』紹介

以前、このブログで音の実験を続けてやっていて、結果を記事にしていました。 例えば こういう実験です。↓ www.omoshiro-suugaku.com 面白かったです。wavファイルに記録されている音楽を使っています。音楽データは、(wavファイルのタイプによりますが)-…

『一般相対性理論を一歩一歩数式で理解する』紹介

少し休みも取れて、何を勉強しようかな、と古い本をいろいろ見ています。面白かったのですが忙しくて途中でやめてそのままの本もあります。これです。 一般相対性理論を一歩一歩数式で理解する 作者:俊全, 石井 発売日: 2017/03/27 メディア: 単行本 一般相…

『初歩からのシャーロック・ホームズ』紹介

ホームズをいくつか読んで「おお、これはなかなか良さそう」などと思った人にお勧めしたい本です。目次は次の通り。 第1章 初めてのシャーロック・ホームズ第2章 華麗なる登場人物たち第3章 ホームズが活躍した「舞台」(時代と地理)第4章 「正典」紹介第5章 …

書籍『物理のための数学 』紹介

今読んでいる『キーポイント力学 (物理のキーポイント (1))』(吉田春夫1996岩波書店)の巻末に力学の本が紹介されています。参考文献というのではなく、著者が「この分野を勉強するならこの本を勧める」みたいな感じに書いています。そのうちの1冊です。 ぼ…