いぬおさんのおもしろ数学実験室

おいしい紅茶でも飲みながら数学、物理、工学、プログラミング、そして読書を楽しみましょう

閉所恐怖症。太古の昔から人間は……。

 広場(ひろば)恐怖症というのがあるそうです。公共交通機関や、広場などにいると不安を感じたりするのだとか。これに対して「大昔、広いところだと自分が天敵から丸見えで危険であったため、恐ろしかった。その名残」というような説明を聞くことがあります。閉所恐怖症も同様。確かに狭いところに押し込められていると、天敵に攻撃されたとき逃げ場がありません。だから今でも我々は狭いところを怖がり、それが極端になったものが閉所恐怖症……。一定の説得力があります。しかしこの類いの話、まあ「仮説」なんだと思いますが、証明はされているのでしょうか。考えてみれば「太古の昔、××であった。その名残で○○」というのはよく聞きます。もっともらしくて「なるほど」なんですが、同時に「どうしてそういうことが正しいのだと分かったんだろうか」と疑問も感じます。数学とは違うのですから、「証明せよ」と言っても無理があるのかも知れません。でも「こういう説がある」と言われているのならそれなりに証拠があるはずですし、証明までいかなくてもいい、仮説をある程度でも支持する何かはあるのでしょう。どんな感じなのか知りたいと思っています。