いぬおさんのおもしろ数学実験室

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高校の物理、面白かった!

 高校物理について、思いつくことを順に書きます。

 高校のとき、数学も好きだったのですが物理はもっと好きでした。好きだと当然「全てを理解したい!」などと思うわけで、勉強にも熱が入ります。公式を暗記しておいてそれを組み合わせて問題を解ける。それはそれで面白いのですがそれだけでは納得できず、いつでも自分で公式を導出できるようにしたくて、そういう勉強をしていました。一見効率が悪そうですがしかしこれも考え方。「きちんと身についている」という感覚がいつもありました。前に紹介した『親切な物理』ではそういう勉強の仕方が勧められています。 

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多分これが正しいのだと思います。そういう勉強の仕方をいつもしていれば大学などでもっと進んだ理屈に出会ったときにも困ることはないでしょう。

 ここで1冊、テキストを紹介。手元に『覚えておくべき物理公式101新装版』(小菅俊夫2014旺文社大学JUKEN新書)があります。 

新書版なので小ぶり、公式集ですが理屈の部分もたくさん書いてあります。「確認問題」として代表的な問題も載っています。見ているだけでも楽しく、急いで復習などをするにもよいと思います。人間、せっかく何かを憶えてもすぐに忘れてしまいます。なのでぼくは公式集ファンです。

 こうした本を見ると思うんですが、やはり大学の物理とは使う数学が違います。大学の物理は、例えば力学などを見るともうベクトル、微積分、Σ(シグマ)ばかり。数学なのか物理なのか分かりません。高校の数学と物理は、センスと言っていいか分かりませんが数学はあまりできなくても物理はできる(ここでは「成績がよい」の意味)、ということが十分あり得ます。ぼくは専門は数学なので大学での正式な物理教育は受けていませんし、ちょっと分からない部分もありますが、大学以上では物理のできるできないは数学を縦横に使えるかどうかである程度決まってしまうような気がします(違っていたらスミマセン……)。

 前、コリオリの力について書きました。 

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こうなると数学なしではどうにもなりません。でも数学さえなんとかなれば物理の知識で物体(大きいものでは惑星から、その辺の小さなものまで)の運動が理解できます。これは素晴らしいことでしょう。使う物理の公式だって数えるほどしかなく、その辺も面白いところかも知れません。

 そういうわけでこの先、物理もしっかり勉強しようと思っています。恐らく物理では最も大切なのでしょう、まずは力学からきちんと。