いぬおさんのおもしろ数学実験室

おいしい紅茶でも飲みながら数学、物理、工学、プログラミング、そして読書を楽しみましょう

書籍『SF科学のお値段』紹介、学研の『科学』と『学習』

 小学校の頃、学研の『科学』、『学習』を定期購読していました。5年生対象の『科学』のちゃんとしたタイトルは『5年の科学』などとなります。『科学』は自然科学全般、『学習』は歴史などの様々のテーマを扱っていました。ぼくは理系の科目が好きだったので『科学』ばかりを読んでいた記憶が。どちらにも付録がついていたのですが、『学習』の方はあまり憶えておらず、銅鐸作成セットくらいです。『科学』の付録は毎回楽しみで、自分で現像できるカメラ、滑車を使ったロボット、プランクトンの観察セット、……いろいろでした。記事も面白く、人体、磁石、宇宙、……と多分学年に合わせた内容だったんだと思います。今はないようですね。同じ学研の『大人の科学マガジン』はありますが。こちらもいくつか買いました。

 『SF科学のお値段』(2010三才ブックス)は、『科学』本誌の記事をさらに詳しくしていくつも集めたような感じの本です。10年前でやや古いですが、面白いです。クローン人間、サイボーグ、テラフォーミング軌道エレベーター、重力制御、巨大ロボット兵器、バーチャルリアリティ、エネルギー兵器、光学迷彩ナノマシン、AI、恒星間宇宙船、拡張現実の計13のテーマを扱っています。写真、図も豊富で、テクノロジーの概要をイメージできます。 絵を見ているだけでも楽しい本です。

SF科学のお値段 (三才ムック VOL. 280)

SF科学のお値段 (三才ムック VOL. 280)

  • 発売日: 2009/12/11
  • メディア: 単行本
 

 こういう本を読んで、「大学でこんなことを勉強するんだ!」と中学生、高校生に考えて欲しいです。

 重力制御もテーマになっています。考えてみると、事故の何割かは重力が自由にコントロールできれば解決です。物が落ちる、倒れる。ぶつかるときでも一方が浮き上がれば大丈夫。事故だけでなく土地問題も解決! 人類は地表にべったり張り付いて生活してますよね。何とかならないものでしょうか。これを、「そんなの無理に決まってるだろ」で済ませてしまっては実現も無理です。たとえ、実現はできなくても研究の過程で何か素晴らしい技術が生まれるかも知れないし、「バカバカしい」と切り捨てるだけが能ではありません。