蝉(せみ)は気温が低くなるとゆっくり鳴くようになるそうです。確かに真夏、すごく暑いときにはすさまじい勢いで「ミンミンミン」と鳴いていますが、夏も終わりの涼しい日は「ミーンミーン…」と遅いですよね(やる気もなさそうな感じ)。そうしたら東京新聞にちょっと面白い話が。
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コオロギの鳴き声で気温がわかるという。15秒間に鳴く回数をかぞえ、それに8を足して5を掛け、9で割る。答えの数字が、その場所の気温と一致するらしい。気温の低下につれて鳴き声も間遠(まどお)になる。近代になって、米国で発見された法則と聞いた。
東京新聞2015.11.7
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式で書いてみます。気温をT(℃)、15秒間にN回鳴くとしましょう。鳴く「速さ」はV=N/15(1秒間に何回鳴くか。N=15V)で計算できます。記事によると T=(N+8)×5/9=(15V+8)×5/9=(75V+40)/9 となります。
例えば夏の夜、V=2(1秒間に2回鳴く)ならT=(75×2+40)/9≒21.1となり、なんとなく経験とも合っている感じです。
他にもありそうですよ。例えば、猫は寒いとギュッと丸くなりますが、寒いほどきつくなります。このきつさから、さっきのコオロギみたいに気温を求める式を書けそうな気がします。ちなみに、この「きつさ」、単位はニュートンとかかな……? あるいはもっと小さな、細菌や細胞とかなら、気温だけでなく何か別の量との関係が厳密に成り立ったりすることがあるのかも知れません。