いぬおさんのおもしろ数学実験室

おいしい紅茶でも飲みながら数学、物理、工学、プログラミング、そして読書を楽しみましょう

FFTの書籍紹介。次の勉強は……

 以前簡単に紹介しました。ここのところ、FFTの使い方をずっとまとめていて、頻繁に使っていた本です。

第3章「音声のフーリエ変換」は14ページだけですが、ここでFFTの基本について書かれています。極めて密度の高い説明で、何度参照したか分かりません。窓関数についてもその中で数ページ分だけですが、大切と思われることが圧縮されて載っています。例題の数値の決め方なども適切に感じます。本を書くというのはこういうことか、と思いました。……と褒めまくりましたが、この感じでさらに分量を増やして色々な例を見せてくれれば……とも思います。

 FFT以外の部分はあまり読んでいません。今流行りのデータサイエンスに近い内容かも。ぼくもFFTでひと区切りしたら次はデータサイエンス、機械学習あたりをやってみるかな……。そう言えば、前には「手書きの数字の読み取り」の記事も書いたし、結構勉強していました。

www.omoshiro-suugaku.com

この辺も、例えば自分で数字を認識するプログラムを(Pythonなどのライブラリは使わずに)書きたい人も一定の割合でいるのではないでしょうか。去年出した本はそんなテーマの選び方でした。

www.omoshiro-suugaku.com

 プログラミング情報誌がありますが、そういった本の記事を見ると「Pythonでxxxxをする!」みたいなのが多いです。Pythonにはよいライブラリがたくさんあり、もうこれを使わない手はありません。しかし、それだけでは勉強にならないという面もあります。その辺を不満に思う読者もいるんじゃないかなあ……。ライブラリを使えば1行で済むけれど、どうしてこれで正しい結果が出るの?……と思う読者が。

 そう考えると勉強のテーマはいくでも思いつきます。4月からは何か新しいことを。