いぬおさんのおもしろ数学実験室

おいしい紅茶でも飲みながら数学、物理、工学、プログラミング、そして読書を楽しみましょう

書籍『深層学習』紹介、雑談

 今、これを勉強しています。

第2版もありますが、ぼくが読んでいるのは第1版です。前、数字認識のプログラムを書いたとき大変参考になりました。解説は丁寧に感じます。目次は以下。

第1章 はじめに
第2章 順伝播型ネットワーク
第3章 確率的勾配降下法
第4章 誤差逆伝播
第5章 自己符号化器
第6章 畳込みニューラルネット
第7章 再帰ニューラルネット
第8章 ボルツマンマシン

今回2回目。第1,2,3,4章と読み直しました。1回目には、そのとき必要だった第6章も読んでいます。他の本でも見たテーマだけれどこの本が一番理解しやすかったかも知れません。全体を読み終わったらレビユーの記事をまた書きたいですが、ここから先は別の話です。

 今はもうとにかく「対話が大事!」「生徒同士の議論!」でウンザリです。勉強をするというのは結局、こうして本を読むことです。本を読み進められなければどうにもなりません。そのために必要なのは読むに十分な学力です。誰だって大抵はガウスガロア並みの理解力はありません。本を読めば必ずあっちで引っかかり、こっちでつまずき……となるのです。そういうとき感じるのは「ああ、自分はこの辺りを読むだけの実力がないんだ」ということです。

 ま、「議論」していればそうした実力がつくのかもね。でも違うと思います。人間は保守的なものですし、ぼくもそうなんでしょう。だからやはり「新しい学習の方法」……なんて聞くとすぐに身構えてしまいます。よくないことなのかも知れませんが、苦労して本を読んでいる人なら「関係する知識と技術が必要、それだけ」と分かるんじゃないかな。基本的な事実を頭に入れ、その辺の式変形、議論についていけることが大事なのだと思います。

 国を挙げて(?)いろいろ『生徒同士の……』を推進しているみたいですが、ぼくにはトンチンカンな騒ぎに見えます。