久しぶりにワクワクする小説を読みました。『六人の嘘つきな大学生』(浅倉秋成2023角川文庫)です。
6人の大学生の就職活動、IT企業スピラリンクスの採用試験が舞台です。6人にディスカッションさせて1人を内定者に決めるというものですが、会場で6通の封筒が見つかり、それには参加者の罪の告発文が入っています。ぼくは話が行きつ戻りつする、登場人物の手紙が出てきてそれが本文になっているような小説は読みづらい感じがしてやや苦手です。この小説にもそういう部分があるのですが、それでも面白くて一気に読んでしまいました。本屋さんで平積みになっていて、例によって何日か「買おうか、買うまいか」と悩んだのですが買ってよかったです。
続けて次が読みたくなり、何かないかな……と探していて、文庫化された『半沢直樹 アルルカンと道化師』(池井戸潤2023講談社文庫)を見つけました。
これも面白かったです。半沢直樹のシリーズはすでにいくつも出ていますが、それより前の話、ということです。半沢が信頼する、同期で情報通の渡真利(とまり)も出てきます。大手IT企業ジャッカルが、業績もあまりよくない出版社、仙波工藝社を銀行とともになぜか買収しようとします。有名な画家のアルルカンとピエロがモチーフになっている絵が関係しているようなのですが、その謎を半沢が探ります。アルルカンとは、ピエロと同様、イタリアの仮面即興劇の道化役だそう。
どちらも「グイッ」という感じに読み始めてアッという間に引き込まれ、止まりませんでした。止まらず、通勤経路を歩きながら読みました……。
ここのところ2Dシューティングゲームを書いていますが、ようやく何となく格好がついてきた感じです。うまく内容を差し替えたりして同じ系統のゲームをいくつも書けるよう、なるべくコードを整理しながら作業を進めています。これを公開したら、その後は月に1本くらいずつ続けて出せればヨシ……という計画です。2年近く前に3Dのゲームを書いたので、必要な知識が頭に残っているかと思っていたらきれいにクリアされていました!! そういうものですよね。戻すのに苦労しました。