いぬおさんのおもしろ数学実験室

おいしい紅茶でも飲みながら数学、物理、工学、プログラミング、そして読書を楽しみましょう

自然科学の実力

 平成30年、北海道で大地震が起きました。「北海道胆振東部地震」(いぶりとうぶじしん)と命名されたそうですね。M6.7(マグニチュード6.7)だったそうです。しかし……本当に現代の地震学(地震の発生機構、およびそれに伴う諸事象を解明する学問。←Wikipediaより)ってまだまだですね……。人間が相手にするにはまだ難しすぎるってことなんだろうけれど、こと地震に関しては何も予知できませんよね。南海トラフがどうだとかは話題にしていたけれど、関係の人は誰か北海道のことに触れていたんでしょうか。こんな大災害が起こることすら分からないのだから、これはもう事実上全くの無力と言っていいでしょう。ぼくは専門知識なしで素直にそう思っているだけなので、「違う、それはこういうことで……」というのがあれば教えてください。

 ことによると地震の予知には根本的に何か別の考え方、概念などが必要なのかもしれません。例えば生物学におけるDNAの発見レベルの大革命が起こらないとダメなのかも……。旧来の、生物の○○目(もく)とか××網(こう)とかの分類をどんなに追求しても現代の分子遺伝学にはたどり着かなかったも知れず、そうなると生命の本質には触れることができなかったでしょう。話は全く違うのだからもちろん「だから地震学もそうなのだ」ということではないですが、実は当たっているのかも知れません。

 ぼくは自然科学礼賛というわけでもないですが勉強するのは好きですし、自然科学が様々の分野で発揮している実力は大変なものだと思っています。しかしちょっと風が吹けば電車は止まるし、雨が長引けばすぐに洪水です。今は新型コロナウイルスが猛威を振るっており、人間はコントロールなどほとんどできません。まだまだですね。地震学だけではないのです。それでも、研究は続けなければなりません。勉強する者の立場から言うと、限界が見えていようがいなかろうが理詰めに物事を考えていくことの大事さは全く変わらない、と思います。

 そういうわけで、コロナの今、ストレスもいろいろありますがニュートンの「創造的休暇」に習って集中して勉強しておくつもりです。