いぬおさんのおもしろ数学実験室

おいしい紅茶でも飲みながら数学、物理、工学、プログラミング、そして読書を楽しみましょう

ブログ開設後3年。訪問者数の多い記事など

 読者の皆様、ありがとうございます。いろいろ書いてきましたが、もう3年。古い記事を見ると、なかなか面白いのもある! 一方で主張がはっきりしていなかったり「これ、間違えてる可能性があるかも……」(スミマセン)とか、まずそうなのもあったりします。

 特に、勉強したことはこうして記録しておくとよいと思います。人間、せっかく勉強した内容も、ひと月も経てば忘れてしまいます。詰め込む余地があるから新しいことを勉強できるという面があるのかも知れませんが、時間がもったいないですし、ある程度時間をかけてもこうして何かの形に残しておくのはやはりいいことでしょう。思い出すにもあまり時間がかからなくなります。

 

 4年目に入ったことですし(?)、最近アクセスの多い記事を3つ、紹介しましょう。

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 自分で読んでも面白いです。対数微分法の理屈の雑なところを補おうとしている参考書もいくつか(少ない)見つけましたが、満足のいく説明ではありません。ひょっとすると大学の微積分の本にはあるのかも知れませんが。しかしどちらにせよ、高校で教えている部分については雑であることは確実なのです。ある先生は「おかしいと思う。だから対数微分法は使わない場合がある」のようなことを言っていました。そういう対応もあるとは思いますが、教科書にも参考書にも対数微分法は載っているのですから逃げ切れません。高校の数学にはこんな話が結構あります。

 この記事、アクセス数が多いのは意外でした。

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 FFT高速フーリエ変換)を勉強すると「バタフライ演算」というのが出てきます。図にすると蝶々みたいだからそう呼ばれるようです。理屈はぼくには難しく、本によっては「これで説明になっているんだろうか……」ということが少なくありません。せめてもう少しでも初心者向けに書いてくれないかな、と思っていたところ、分かりやすい本を見つけました。そんな話がこの記事です。

 この辺を勉強していると「ビットリバース」というのが出てきます。なぜビットリバースになるのか、気にしなければ済むのですが、これについては初心者向けに書いた本は見かけません。FFTを使えればよい、という立場では問題ないのですが、数学からこちらに来た人など、気持ち悪がる人だっているはずです。もちろん、しっかり証明できます。

 みなさんどうしているんでしょうか。

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 半分、冗談のつもりで書いています。教員の職業は当分の間はAIに取って代わられるということはないでしょうが、計算ミスが多いのは困ります。ぼくは「計算ミスなんて、数学の本質とは関係のないことだ」みたいに考えてしまっているのだと思います。実際、ある意味の真理なのでしょうが、生徒は困りますよね……。

 

 ここのところまた「2枚以上の写真から立体を復元する」という話を整理しています。特に線形代数がガンガン出てくるので勉強になります。テーマとしても面白いですし、流行りの「コンピュータビジョン」の一部でもあります。何ヶ月かはこの辺を攻めます。この分野にも「Pythonで書けば何行かで済む」のような、よさそうな話もありますが、その「何行か」の裏には大変な理屈があるのだ、ということを主張したいです。

 ではここまで。読者の皆様、今後もよろしくお願いいたします!