いぬおさんのおもしろ数学実験室

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高校3年生に遠足は不要か

 ようやくコロナも落ち着いてきた感じですね。まだ気は緩められませんが。学校によっては修学旅行などが中止になったり国外の予定が国内になったり、日数も短くなったりで、生徒はかわいそうです。遠足も中止になったところはたくさんあるでしょう。

 前、少し書きましたが念押しです。「高校3年には遠足は不要」と思っている教員(管理職含む)がいるようです。特に3年。今回、コロナで中止になったのは仕方ありません。嫌なのはコロナが収まってから「遠足がなくても何も問題はなかったでしょ」と言い出す人がいるかも知れないことです。もう何でも取りやめの材料にしそうだから、そういう教員がいても不思議ではありません。要するに「3年生は勉強していればよい、遠足は不要」ってことなのです。でも、そういうことを主張する教員って、自分自身が遊びと勉強のけじめをつけられない人なんじゃないか、とぼくはにらんでいます。1日、遊びに行ったって受験の結果が変わるわけないでしょ……。

 どうなんですか。遠足反対派の人だって、遠足や林間学校、修学旅行など、クラスでどこかに出かけて遊んでくる経験はしていますよね? 時間が経って記憶も断片的になっているでしょうが、ぼくも、あのときこうだった、あそこに行ったらどうだった、……ととにかく懐かしい思い出がたくさんあります。ちなみに、小学校5年の林間学校では照月湖へ行きました。ネットで調べると人造湖なんだそうな。知らなかった……(説明はされていたんだろうけれど)。キャンプファイヤーをしたり、旅館でご飯を食べたり、懐かしい。遠足だって同じです。

 気に入らないのは、なし崩しにこのまま「遠足はなくそう」という勢力が出てくるかも知れないことです。いないならそれでいいわけですが、心配な材料もあるのです。10年くらい前ですが、3年の学年主任(各学年でまとめ役を決めます。それが学年主任)が(管理職に言われたんだと思いますが)「遠足をナシにしましょう」と言い出したことがありました。賛成する教員がいなかったんですが、「わかりました、では次回にまた」みたいなことを言ったのでぼくはびっくりして「待ってください、賛成がひとりもいないのにまた次回、ってどういうことですか?」と聞きました。幸いと言うか、もうその話は出てきませんでした……。

 そういう勢力が出てこないことを願っていますが、反対なら反対でいいから「コロナで中止にしたけど大丈夫だったでしょ」というのはやめて、堂々と根拠を示して説明することだと思います。

 「教師のバトン」にも書こうかな……。