新装版が出ているようです。ぼくが読んだのは古い方。楽しい本です。昭和20年、30年、40年くらいでしょうか、当時の少年誌、それに載っていた未来の予想図、挿絵を描いた挿絵画家の解説などでできあがっています。昭和の匂いがすごく、40代~60代くらいの人たちは楽しめると思います。未来の都市、乗り物、生活、宇宙開発、……。当時「これが未来だ」とみんなが考えていたことが絵になっています。SFですから「宇宙の秘境魔境」 のようなコーナーが。巨大蜘蛛などが描かれたりしています。
小学生だったぼくはこうした少年誌や図書館で借りた本でSF小説を読んでいました。『テミスの無人都市 』(草川 隆1969金の星社)など、憶えています。今amazonで見たら中古で15000円!! 買っておけばよかった……。昔、アメリカのピッカリング博士が「土星の新しい衛星を見つけた!」と主張したのですが、誤りでした(ここまでは事実)。実はその衛星が存在して、……みたいな話だった記憶が。こういうのをたくさん読んでいれば科学少年?みたいになるでしょう。実際、ぼくは理科が好きでした。今はSFもアニメが凄いですが、当時ぼくたちは文章と挿絵でいろいろ想像していたのですね。「想像の余地があるから昔の方がよかったのだ」とか言うつもりは全くありませんが、とにかくワクワクしていました。
今も昔も、SFの役割は重大です。子どもは、場合によっては大人だって「科学が発達してこういうことができるようになるのか」とか、「科学の力は凄い! 勉強しよう!」(←ぼくの場合)とか考えるのですから。アニメ『宇宙戦艦ヤマト2199』はすでに紹介しました。ぼくのワクワクは変わりません。