前回せっかく会合周期、公転周期の公式を求めたので、本当に成立しているのか確認してみましょう。
というものでした。ここでPは地球以外の惑星の公転周期、Eは地球の公転周期、Sは会合周期です。
今回は木星について上の式が本当に成立しているか、調べてみます。木星の会合周期は398.9日、公転周期は11.86年です。地球の公転周期は1年。ここで1年は季節の1周=1太陽年、すなわち365.2422日です。木星は地球の外を回りますから外惑星なので、公式の2本目を使います。これを変形してP=……と直した式に地球の公転周期E、会合周期Sを代入します。
単位は「日」で出ていますから、これを年に直します。
4328.7177/365.2422=11.852年
木星の公転周期、11.86年が(少しだけ違いますが)出ました!!
前回、公転周期の公式を理屈で導きました。もちろんこれは一番大切なことですが、今回のように実際に使って成立の確認をするのも同じくらい大事だと思います。理屈が分かればそれで終わりではありません。理屈を理解した上で自分で計算して「なるほど、ちゃんと当たってる」で初めて身につくのです。