いぬおさんのおもしろ数学実験室

おいしい紅茶でも飲みながら数学、物理、工学、プログラミング、そして読書を楽しみましょう

物理、数学が好きな理由

 高校生のときは数学、物理が好きでした。成績は物理の方がよかったです。物理は公式を憶えて使い方のトレーニングをして……とやればまあそれなりにはなるんでしょうが、ぼくは公式は全部自分で導けるように勉強していました。「効率悪すぎ」と言われることがあります。でも入試問題だって公式の導出の過程を問う問題はありますし、それにそもそもこんな場面で「効率」とか言い出す人は多分物理など好きではないのだと思います。ぼくはすごく好きだったので、「全部自分のものにしておきたい」みたいな感じ(分かっていただけるでしょうか……?)でした。物理のどこがいいのか? 物理の公式は、数は100や200はあるんだろうけれど、関連し合っているものも多く、「×××盆地」とかの地名を憶えるのとはわけが違います。数など「わずか」と言ってもいい。実際、「物理の公式を憶えるのは大変だ」という意見はただの1回も聞いたことがありません。そんな限られた数の公式さえ憶えておけば原子の衝突、手元のおもりの動き、星の動きまで計算できる。これほど素晴らしいことはないでしょう。そして物理を勉強していてつくづく感じたのが数学の力です。そもそも物理の内容はほとんどすべてが数式で表現されています。数学は物理よりもずっと厳密で、物理など自然科学への応用も桁違いに広く安心感(?)が違います。そういう理由もあって、大学入試では物理学科の他には数学科、応用数学科なども受けました。結果、数学科だけしか受からなかったけれど、どちらでもよかったのです。運を天に任せたようなもの。「将来どんな職業に就くか決め、学部、学科を決めるのだ!」……という流行の考え(「キャリア教育」とか言うやつ?)とは合いませんが、そんなふうに決めつけることもないでしょう……。