ぼくは高校生のとき、数学よりも物理の方が得意でした。使っていた参考書は『親切な物理』(渡辺久夫2003復刊ドットコム)。当時の表紙のものはもうないし、写真は今買えるものです。著者は亡くなっていていったん絶版になりましたが、復刊ドットコム(会社名)で票数が集まり、復刊されました。いい本だったということが分かります。「理系用」というのもあり、ぼくはこれを使っていました。本に載っている例題、練習問題は繰り返し解きました。本の一番後ろには下のような公式集(一部)が付いており、ぼくはこれを切り取って、毎回、試験前日に繰り返し読んでいました。8ページかそこらで、知っている人が見れば分かりますが、基本的で、忘れてはいけないものばかりです。
人間はせっかく覚えた内容でも放っておくとすぐに忘れてしまうもの。だから、勉強した内容をまとめたもの(短く、分かりやすく。自分がまとめたものでなくても)を持っているのは大事なことです。
さて、肝心の中身ですが……素晴らしい!!! かなり厚い本なのですが説明が非常に分かりやすく、ありがたかったです。「暗記せよ」という感じではなく、「この公式はすぐに導けるようになる」など、とにかく理屈を理解させようという著者の気持ちがあふれています。ぼくはこの参考書を読んで「物理の意味が分かった」と実感できました。
次、『大学編入試験問題 数学/徹底演習 第3版』(林義実、小谷泰介2013森北出版株式会社)です。大学2年くらいまでの数学の問題集です。工学系の学部へ編入するための参考書としてまとめられています。内容は微積分、線形代数、応用数学、複素解析など。まだ買ったばかりでざっと眺めただけですが、問題の解説にもページを相当割いてあり、詳しそうです。数学全般の公式が見やすくまとめられている点も気に入りました。Amazonのレビューもよさそうですし、これで勉強し直します。