今年度からは私学で教えています。今までは公立高校だったのでどう違うのかドキドキしていましたが、数学科の雰囲気もよく、ホッとしています。公立高校では、非常勤講師もいるけれど担当する時間は少ないことがほとんどでした。例えば6単位(週に6時間)とか。そうすると非常勤で週に10時間以上教えようという人は何校か掛け持ちということになります。しかしこの場合、当然あちらの学校で担当している時間にはこちらではできません。しかも移動の時間もあるのですから、13時間やりたい、15時間やりたいと言っても難しいのです。そういうわけで今年度は私学。
時代、学校にもよるのかも知れませんが、ぼくが仕事を始めた頃は教員同士、仲がよかったような気がします。当時はおおらかな雰囲気で、定期試験の期間中、ソフトボール大会などすることもありました(定期試験中は昼前に生徒は帰ります)。10人くらいで近くに食事に行ったり。試験中でなくても、夜まで残っている若い先生たちで出前を取ったり、全国的に生徒が大変(生徒指導が)だったということもあるのかも知れませんが、教員同士で楽しくやっていたのです。ことによるとぼくが通っていた学校だけなのかも……。でもその頃は転勤先でも教科旅行がありましたし、やはり仲はよかったのだと思います。ちなみに……ここ20年くらいは「教科旅行」という言葉を聞いたことがありません……。
当時はPCはもちろんありましたが、学校への導入はまだまだ十分にされているとは言えない時期でした。先頭に立っている先生もいたわけですが、とにかく全てが手探り状態でした。中には仕事でPCを使うし、その延長というか趣味の部分もあると言うか、そんな感じでいろいろやっていた人もいます。メモリを増やしたとか(EMSと言ってました。Expanded Memory Specification)、パソコン通信の時代でしたし通信ソフト(CCT98とか)でプログラムを書いて遊んだり(「まいとーく」というのもあったけれど、プログラムを書ける機能はなかった)。なつかしいですし、考えてみればこの頃やっていたことが本当の勉強だったのかも……とも思います。あ、話題がそれました。
どこにも「数学準備室」というのがありました。「設置しなければいけない」とか決まっているのかな? 現任校にもありますが、数学の先生たちは大抵ここにいます。ぼくが一番ありがたいと思うのは、今は数学の話をおもしろがる先生たちが何人もいる、ということです。経験上、数学の先生だから数学の話が好きかというと決してそうではありません。ぼくは本当はそんなことではいけないと思いますが、数学の教員と言ってもそれは仕事、それ以外では数学の話をする気はない、そう考える人がいても不思議ではないのです。ここで言う「数学の話」というのは例えばこのブログに載せているようなものです。
そういうことで、今は結構楽しくやっています。個人的な勉強もある程度進んでいますし、今年度はこの感じでいきます。