いぬおさんのおもしろ数学実験室

おいしい紅茶でも飲みながら数学、物理、工学、プログラミング、そして読書を楽しみましょう

マジック紹介 JUST

 ぼくはマジックも趣味で、生徒たちの前でたまに見せています。一時期コインも相当練習して、今でも手に持ったコインを1枚消すくらいのことはできますが、しばらくしてレパートリーからは消えてしまいました。大抵教室でやるので、コインは向かないのです。3枚が4枚に増えても、金貨が銅貨になっても後ろの方の生徒は何だかよく見えません。そして、そもそもコインマジックはバリエーションが少ないのです。カード(トランプ)ならカード当て、意外なところから出現、マークを揃える、裏表が揃う、予言、透視、ちぎっても復活、……といくらでも演目はあるのですが、コインだと出現、消失、増える、変化といったことくらいです。まあ仕方ありません。カードは52枚もありますし、数字、マークもいろいろなのです。

 ひとつ、レパートリーを紹介しましょう。「JUST」と言います。これはトリックスタジオ ↓

Trick Studio へようこそ!

で購入しました。

 

現象:

マジシャンは「予言があります」と封筒を見せ、置いておきます。トランプをひと組取り出し、13枚ずつ4組に分けます。観客に好きな組を自由に切ってもらいます。マジシャンも一緒に切ります。さらに別の組を切ってもらうことを何度か繰り返します。切り終わったら観客が好きなように、好きな組の上に好きな組を乗せ、……と4組をひと組にまとめます。予言を開けてみると「××枚目はスペードのA」と書いてあります。トランプを確認すると的中しています。

コメント:

これは言わばアイディアを購入する、ということで、何か特別の仕組みがあるというわけではありません。今、サイトを見ると価格は4000円です。買ったのは10年以上前ですが、もう生徒の前で何回やったか分かりません。授業中にやるには52枚だとそれなりに時間もかかりますので、ぼくは3枚ずつ、計12枚でやっています。生徒はとにかく不思議がります。悲鳴が上がったこともあります。要するに、特にテクニックを使っているようにも見えないし、自分自身が切って重ねて、と作業しているのにどうして当たるのか、ということなのです。カードはこのマジックの前後に別のマジックに使えます。ぼくはテクニックの練習も好きなのですが、このマジックにテクニックは不要です。必ずウケる、凄いマジックです。

 

 というわけで、いくつか紹介してゆきましょう。ボンヤリしていると忘れてしまう手順もありますので、例によって備忘録を兼ねて。