いぬおさんのおもしろ数学実験室

おいしい紅茶でも飲みながら数学、物理、工学、プログラミング、そして読書を楽しみましょう

倒叙もののドラマ、刑事コロンボ

 『刑事コロンボ』は1968年からアメリカで始まったTV番組です。ニューヨーク市警、殺人課のコロンボ刑事が事件を解決するドラマです。コナン君、金田一君、金田一耕助、シャーロックホームズ、……刑事や探偵が活躍する物語の多くでは、最初に犯人が不明の殺人事件が起こり、そこへ探偵や刑事が現れて証拠を探し、犯人を明らかにしてゆきます。視聴者、読者は「誰が犯人なんだろう?」、「どうやって殺人を実行したんだろう?」など、探偵と一緒に犯人捜しを楽しみます。コロンボ倒叙(とうじょ)ものと言われます。倒叙ものではまず犯人が登場。顔もハッキリ見えます。犯人は被害者を殺します(いや、殺されてから被害者になるわけですが……)。この時点では犯人が弄する殺人やアリバイトリックの仕組みなどは明らかにされないことも多いです。そして探偵登場。探偵は犯人の目星をつけ、証拠を探します。証拠を見せ、犯人を精神的に追い詰め、最後に探偵が逆にトリックを仕掛けて犯人しか知らない事実をしゃべらせるなどして、あきらめた犯人が自白、そして逮捕。こんな感じに物語が進むのです。従って倒叙もののドラマには「誰がやったんだろう?」という犯人捜しの面白さはありません。しかしその代わりに、賢い犯人を探偵や刑事が追い詰めるハラハラ感、犯人をうまく引っかけて白状させるときの「うまい、そう来たか!!」という爽快感があり、これがたまらないのです。
 刑事コロンボは古いドラマですが、古臭さは全くありません。古い時代のアメリカがいい感じに描かれています。現代のドラマよりよくできていると言っていいかもしれません。面白いです!!

刑事コロンボ 完全版 コンプリートDVD-BOX

↑ぼくはこういうDVDBOXをひとつと、後はバラバラに買って時々楽しんでいます。

 コロンボは古くてガタガタのプジョーに乗っています。職場の若い同僚がプジョーに乗っていたので「コロンボと同じだね」と言ったら通じませんでした。若い人は知らないんですね……。最近(と言っても20年以上前)では、倒叙もののドラマは『古畑任三郎』(主演は田村正和)というのがありました。刑事ものです。これはこれで大変面白かったです。DVDBOXもひとつ持っています。

こんなの↓

警部補 古畑任三郎 1st DVD-BOX

古畑任三郎 2nd season DVD-BOX