いぬおさんのおもしろ数学実験室

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『刑事コロンボ 意識の下の映像』紹介

 コロンボについてはすでに2回ほど書いていますが……。 

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刑事コロンボ』はアメリカで1968年から2003年までやっていた番組です。推理ドラマではあまり一般的ではない、倒叙ものと言われる作りになっています。普通は被害者の死体が見つかり、そこへ探偵が登場して犯人探しが始まります。倒叙もののドラマでは犯人は最初から分かっています。従って犯人捜しの楽しみはありませんが、賢い探偵や刑事が犯人を追い詰めてゆく過程、そして最後に犯人に罠を仕掛ける場面が面白いのです。 

刑事コロンボ コンプリートDVD-BOX

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  • 発売日: 2006/11/30
  • メディア: DVD
 

 コロンボに『意識の下の映像』というエピソードがあります。最近はあまり話題になりませんが、サブリミナル効果というのを聞いたことがあるでしょうか。映画では1秒間に24コマ流れます。TVはそれ以上だそうですが、その中に何コマか人間には分からないように例えば飲み物の絵を入れておくと、それが見た人の潜在意識に働きかけて何か飲みたくなる、というもの。ウィキペディアによると「米国連邦通信委員会公聴会が開かれ、サブリミナル広告は禁止されることになった。日本では1995年に日本放送協会NHK)が、1999年に日本民間放送連盟が、それぞれの番組放送基準でサブリミナル的表現方法を禁止することを明文化した。現在、映画やテレビ放送などではほとんどの場合、使用を禁止されている」。大勢の人間を誘導してしまう可能性があるから、ということらしいです。一緒に「科学的に立証されたことは一度もない」ともありますが、小説のテーマとしては面白いでしょう。
 さて、『意識の下の映像』ですが、犯人は被害者に塩辛いものをあらかじめ食べさせ、サブリミナル効果を狙って、見せる映像に飲み物の映像を何コマか入れておきます。果たして被害者は上映中に水を飲みにロビーに出てきて、犯人が撃ち殺します。凶器が見つからず、コロンボは犯人に罠を仕掛けます。犯人にコロンボが凶器を探しているコマを入れた映像を見せ、犯人は自分が殺人に使ったサブリミナル効果で不安になり、隠した凶器を処分にするために現場に現れてしまうのです。
 「コロンボでお勧めは何ですか?」と言われて、『意識の下の映像』と『権力の墓穴』が面白いよ、と答えたことがあります。

 そうそう! 20年以上前だと思いますが、当時ビデオはVHS(つまりビデオテープ!!)だったんですが、撮った番組を見ていたら何かがチラッと見えたのです。「??」と思って、巻き戻してひとコマずつ見てみたら、花嫁衣装の女優と「×月×日、何かが起こる」(?)という台詞が映っていました。「サブリミナル効果を狙っているのか?」と思いました……。