大分前ですが、結構宣伝もしていたし、皆さんも見たかも知れません。アガサクリスティーの『オリエント急行の殺人』が脚本三谷幸喜(こうき)、主演野村萬斎(まんさい)で2回に分けて放送されました。ぼくは原作は本も読んだしスーシェのドラマも何度も見ていて、好きだったので「どうだろ?」という感じで楽しめました。
原作ではイスタンブール-カレー間の豪華寝台列車、オリエント急行で殺人事件が起こります。たまたま乗り合わせた名探偵、エルキュール・ポワロが解決に動き出します。雪に閉じ込められ、犯人は恐らく列車内の人物です。ポワロは1人1人に聞き取りをします。そしてポワロは驚くべき真相にたどり着きます。
番組では下関-東京間の豪華寝台列車「東洋」ということになっていました。いろんなセリフは原作にほぼ忠実な感じ。1夜目で犯人、殺害方法などはだいたい明らかになったのですが、2夜目で今度は原作にはない、犯人の側から見た事件の経過などが描かれます。番組で犯人が計画に着手する前、間延びしている気がして「うーん」でしたが、かえってその方がよりリアルなのかも………とも思いました。犯人側のトラブルも見せてくれたり、「昨日のあの場面はこういうことだったんだ」とかもよかったです。野村萬斎を始め、配役もよし。またなにか推理小説を読みたくなりました。
ぼくは推理小説を見たり読んだりしてもあまり謎解きはしません。疲れるから。クリスティーの小説など登場人物も多かったりして、それこそ人間関係の表を作らなければわけがわからなくなってしまいます! 読んだり見たりしても特に何の役立つというわけでもなく(古い話なら時代背景などが分かりますが)、お茶とお菓子でも用意すれば幸せな時間です。