いぬおさんのおもしろ数学実験室

おいしい紅茶でも飲みながら数学、物理、工学、プログラミング、そして読書を楽しみましょう

写真からチェスボードを使って立体を復元(13)(2枚の写真から空間内の点の座標を求める)

 ここまでで3枚の写真からカメラの内部パラメータAを求め、基礎行列Fを求め、基本行列Eを求め、回転行列R、平行移動ベクトルを求めました。ここからは3枚のうちの2枚を使えば立体の頂点などの(空間内の)座標を計算できます。この部分を説明します。

平行移動のベクトルをEから求めるとき、方向は分かりますが長さは不明です。だから空間内の真実の位置は計算できませんが、立体の形はきちんと分かります。一般逆行列を使います。『コンピュータビジョン -視覚の幾何学-』(佐藤淳1999コロナ社)で説明されています。