いぬおさんのおもしろ数学実験室

おいしい紅茶でも飲みながら数学、物理、工学、プログラミング、そして読書を楽しみましょう

無限級数の和、チェザロの和

無限級数の和についてひとつ、話しましょう。まず次の定理を証明します。 考えてみれば、何となくでよいなら当たり前です。数列がαに収束するということは、nが大きければどの項もまあほぼ α と思ってよいということ。もうほとんどαばっかりです。だからそ…

『真理とは何か』にある、整数の面白い問題

1より大きい2つの正の整数が選ばれました。あるルートから、数学者S氏はその2数の和を聞き、数学者P氏はそれらの積を知りました。2人がほかの用事で電話している間に、たまたま話題がその2つの数のこととなりました。S氏は言いました。 「僕はその2数の和を…

100!の末尾の方につく0の個数を求める

nを自然数とするとき次が成立します。 m毎にmの倍数が出てくるのだから、この公式自体は明らかでしょう。万年カレンダーの記事でもこの公式を使いました。 www.omoshiro-suugaku.com 現行の暦、グレゴリオ暦では「その西暦年号が4の倍数なら閏年、ただし100…

昔、「通知票は手書きにすべき」と思われていた!

ずいぶん前のことです。学校の職場にパソコンが導入され、何年か経った頃でしょうか。学校は通知票を出しますよね。もちろん昔は手書きだったわけですが(成績はスタンプを使ったり)、パソコンが入ってデータを入力するようになったのなら通知票を出すなど…

正項級数はどこからどう加えても和は一致するか(再訂正版)

この証明、調整中 やはりうまくいってない…… 前に書いた文章も使いながら、今回は正しい証明を示します!!! 記号は多少変えたので、前の記事をご覧になった方はご注意を。比較のために前の記事は残しておきます! を収束する正項級数とします。皆さん「明…