いぬおさんのおもしろ数学実験室

おいしい紅茶でも飲みながら数学、物理、工学、プログラミング、そして読書を楽しみましょう

2023-01-01から1年間の記事一覧

書籍『ブラックホール・膨張宇宙・重力波 一般相対性理論の100年と展開』紹介

1900年代初頭に生まれた相対性理論が描く宇宙を、物理学者や天文学者たちがどのように理解してきたのか、概観できます。興味深い、知らなかった話がいくつも書いてありました。 ブラックホール・膨張宇宙・重力波~一般相対性理論の100年と展開~ (光文社新…

全ての放物線は相似か?

同僚の先生が生徒に「全ての放物線は相似なんですか?」と聞かれたそうです。ぼくはこれまで、そういうことを考えたことがありませんでした……。しかし少し考えてみると相似だと分かります。 これで示せました。知らなかったのでぼくにとっては意外な結果です…

書籍『技術者のための線形代数学 大学の基礎数学を本気で学ぶ』紹介

今、「写真から3次元の立体を復元する」というテーマで勉強しています。線形代数が必要な分野で、こちらも並行して勉強し直しています。行列のランク、対称行列の対角化、特異値分解、……といったことが分かっていないと議論について行けません。今回紹介する…

液晶タブレット買いました。その他、近況報告

久しぶりのブログ更新です。新年度でドタバタしていました。GW以降は写真から3次元復元する実験に入っています。前、条件を簡単にして2枚の写真から立体を復元する実験をやっており、結果も出しています。 www.omoshiro-suugaku.com 今回は、前には敬遠し…

バッチ正規化を入れて数字認識の実験をした結果

バッチ正規化の実験(勾配確認)がうまくいったので、実際にMNIST(数字認識の実験のためのデータセット)を使って認識率がどうなるか試してみました。なお、バッチ正規化では正規化(標準化)の式として前回の記事の通りのもの(γ・(x-μ)/s+β)を用い…

バッチ正規化の逆伝播の式を導く

バッチ正規化の話です。前回書いたとおり、画像認識のネットワークでデータを処理するとき、「各層で、特定のいくつかのユニットだけが値が大きくなる」という現象が起こります(「アクティべーションの分布が偏る」)。出力層でも「2」ばかりが出力されたり…

書籍『ゼロから作るDeep Learning』紹介

まだこのブログで紹介していなかった素晴らしい本です。『ゼロから作るDeep Learning』です。 ゼロから作るDeep Learning ―Pythonで学ぶディープラーニングの理論と実装 作者:斎藤 康毅 オライリージャパン Amazon 何回か話題にしている数字認識の実験のセッ…

画像認識でトラブった話。出力層のユニットの値があまり変化しない

(Pythonのライブラリなどを一切使わない)画像認識の実験の中間報告です。 www.omoshiro-suugaku.com CIFAR-10を使って画像認識の実験をしていましたが、途中までは快調だったんですがつまずきました。いろいろがんばって光明が見えたので報告です。1人で書…

映画『ハケンアニメ!』『前田建設ファンタジー営業部』紹介

アニメ業界に転職して新人監督となった斎藤瞳(吉岡里帆)が天才監督、王子千晴(中村倫也)と覇権を争います。だから『ハケンアニメ!』です。 ハケンアニメ! [DVD] 吉岡里帆 Amazon いやー、面白かったです。アニメ製作に関わる人たちの情熱が描かれてお…