いぬおさんのおもしろ数学実験室

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ニュース。合否を間違えて生徒に伝えた……

 TVでニュースが。高校入試の合否が中学校に来て、それを多分中学校がまとめ、その資料をもとに先生が生徒に合否を伝えた。「合格」と言われた生徒が高校の入学説明会に行ったら受かっていないことが分かった。……ということらしいです。
 ぼくが勤めていた高校では、中学校毎の受験生の合否のリストと各生徒に渡す合否の結果(個票)を印刷して中学校へ発送していた記憶が(もちろん高校の敷地で合格発表は行います)。リストだけでも用は済みますが、それを中学校の先生が読んで各生徒(大勢!)に合否を伝えるのではミスの入り込む余地があります。ニュースでは「学校で作成していた受験番号の一覧が誤っており」ということです。どっちにしても確率的に、長い間にはこんなことが起こっても全く不思議ではないのです。今考えてみるとぼくが入試の仕事をしていたときだって、中学校宛ての封筒と中身が一致してない、というミスもあり得たはずです。なかったのは幸いでした。要するに、人間が間に入るとミスは起こります。
 高校が中学校へ合否を送る、中学校の先生が生徒に合否を伝える、などというのは単なるサービスです(前者については都道府県のルールか? でもサービスです)。こんな事故が起こるのだからこれ、もう廃止するといいと思います。高校は掲示板(ネットでよい)で合格発表し、生徒が各自で確認する、で解決です。というか、本来そうあるべきでしょう。「あれをやったらいいんじゃないか、これもやろう、……」と繰り返してきて教員の仕事が溢れてしまい、ブラック職場と呼ばれることになったのです。今回のは、ミスする可能性のある仕事(しかも間違えたら大事件になる)をわざわざ買って出て起こった事故にしか見えません。