いぬおさんのおもしろ数学実験室

おいしい紅茶でも飲みながら数学、物理、工学、プログラミング、そして読書を楽しみましょう

定期試験の採点が少しラクになる解答用紙の作り方

 定期試験はどこの学校でもその科目の担当者が作るでしょう。マーク試験でもなければ採点は楽ではありません。今回は採点の時のストレスを少し減らす、そういう解答用紙の作り方の紹介です。

 問題用紙には各問題の配点が書いてあったり、なかったりします。ぼくは最近は書くようにしています。作成者によるでしょう。この配点が解答用紙に書いていないと、採点の時にいちいち問題を見て確認しなければなりません。解答用紙に書いてあればちょうどマルつけのときにすぐ点が分かりますから、そうしている人も多いかも知れません。しかし、ぼくはそれでもストレスを感じます。「この問題は2点」などと、計算する毎に書いてある配点を確かめる必要があるからです。そこで、工夫です。

 

 次の写真はぼくが実際に作った解答用紙です。

f:id:Inuosann:20211214120758p:plain

 

解答は下線のところに書かせます。その下線を、配点によって異なる線種にするのです。解答用紙の一番上辺りに「この線種なら2点、この線種なら3点、……」という説明をつけておきます。その際に大事なのは直観ですぐ点が分かるよう、点が増える毎に派手というか、目立つようにというか、そんな感じに線種を決めることです。

f:id:Inuosann:20211214121141p:plain

また、今回の例では3点、4点はまっすぐの実線ですが、実はぼくが使っているワープロではこの間の太さの実線も描けるのです。でもそれは使わないようにします。分かると思いますが、とにかく一瞬見ただけで「4点」などと判断できなければ意味がないのです。

 このやり方は、同じ大問の中でも配点が何種類かある、といったときには特に有効です。

 

 この解答用紙を見た何人かの先生に「マネさせてもらいましたよ」と言われました。ひとりよがりではなく、それなりによい方法だということでしょう。教員向けの研修、失礼ながらロクでもないものが結構あります。文書を配っておいて「読んでおいてください」でいいような話を、わざわざ忙しい教員を会場に集めて解説したり、本当にバカバカしい。時間の無駄です。こんなことをやっていないで、今回ブログで紹介したようなノウハウを教えてくれる方がはるかにありがたいです。エライ人たちはこういうのは低俗だとでも思っているんでしょうか。でもそんな「低俗な」ノウハウがたくさんあれば業務のストレスやかかる時間は減り、結果的に仕事の質も上がります。浮いた時間で勉強だってできます。エライ人たちには、何でもかんでも教員に仕事を押しつける算段ばかりしていないで、こちら方面の改善を考えてほしいものです。