いぬおさんのおもしろ数学実験室

おいしい紅茶でも飲みながら数学、物理、工学、プログラミング、そして読書を楽しみましょう

タブレットで勉強できるの……?

 どうもあっちでもこっちでもペーパレス、ペーパーレス。でも、少なくとも勉強するとか、きちんと読まなければいけない資料とかには紙が必要な気がします。まだまだペーパーレスを実現するほどの機能がPCにもスマホにもありません。30年以上前からこの辺の事情は全く変わっていないのです。コロナ禍で学校によってはタブレットも大忙しみたいですが、勉強になんかならないのでは……? いや、ないよりはいいんだろうけれど。

 何が違うのかなあ、と考えます。本だと50ページあたりと120ページあたりに付箋を入れておいて、チラチラ見ながらノートに何か書くとかできますよね。でもタブレットにはできません。これはたとえ言葉でコントロールできるようになっても不便さは変わりません。今でも、やろうとすれば「50ページを開いて」くらいの命令は理解してくれるでしょう。でも付箋を入れておいて手元でパッと見る方がよほど気楽です。言葉にするというのがストレスなのです。それにタブレットではパラパラッとページをめくることもできません。本なら中身を何となく眺めながらパラパラできます。付箋を入れるのも楽。特に勉強のために読む本など、これが楽にできないと使い物になりません。

 他、例えば書き込みのしやすさはどうでしょうか。タブレットでもマーカーで塗るみたいな機能もあったりしてなかなかよくできているんですが。狭いとところにちょっと書き込んでおくとか、その辺は? タッチペンなどで気楽に書き込めるなら使いやすさは本並みなのでよいと思います。検索についてはタブレットがもちろんハッキリ上。本は重いしかさばるので、ハードディスクなんかに保存しておけるならタブレットがずっといいでしょう。

 いろいろ考えると結局問題は「パラパラとめくってパッと付箋を入れて簡単に書き込める」だけのような気がします。それだけなんだけれど、それが最も大事なことに思えます。辞書などは極端に重いですし、あまり「パラパラ」のメリットもなさそうで、ぼくも持ち歩くとしたら電子辞書です。スマホである程度代用できますが。小説も紙の本である必要はありません。でも勉強に使う本は今のところ紙に限ります、というのが結論です。

 TVなんかでは小学生がタブレットで勉強しているのを見ますが、どうなんでしょうか。最初からタブレットしかなければ「そういうもの」と思い込んでいるんだからよいのでしょうが……。