いぬおさんのおもしろ数学実験室

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一般項の問題でビックリ、非常勤なめんなよ

 少し前、数列の一般項を求める問題です。よくあるやつです。計算というほどでもありません。

公式ですぐ

と分かります。ここで、これを「3n+1」しか書かないと減点だ、という人がいるのです。一般項を求めるべき数列が2個以上あるなら減点でいいでしょう。どれを求めたのかはっきりしないからです。しかし今回は違うのです。いったいどこを減点しようというのでしょうか。こうなるともはや数学とは関係なし。単なる言いがかりにしか見えません。こんなことやっていれば、そりゃ教員もバカにされるでしょう……。こういう人だって

と聞かれれば「3n+1」とだけ答えるはずです。これで正確に伝わるからですよね。
 くだらない話に巻き込まれないで、自分のことに時間を使えばいいんだとは思います。でも仕事となると無視するわけにもいきません。数列の話は多分大丈夫でしたが(減点ナシになった記憶が)、どちらにせよこのレベルですから同じような話はいくらでも出てきます。ぼくは「こんなバカな話は勘弁しださい」など、言うべき時には言うことにしています。言った結果、関係が何となくギクシャクしたりすることもありますが、「ああ、この人は言うことは言う人だ」と一発で伝わります。以降、仕事はしやすくなります。非常勤でクビなどたいして怖くありませんし、必要な主張はしないと。それは組織のためになるかも知れません。
 こういった話や、別のことでも「こいつ、非常勤をナメてるな……?」と感じることがあります。ぼくの場合「××曜日は勤務できません」と念押ししていたにもかかわらず、でき上がってきた時間割ではそうなっていなかった(事前の連絡なし!)という経験があります。もちろんそのときには抗議して変更してもらいました。……と言うか、変更させました。どうも、非常勤は何でも黙って管理職やら専任の人間の言うことを聞くものだと思い込んでいる人々がいるようです。大変な誤解だ、と言っておきましょう。書いたように非常勤にはクビなどたいして怖くない人もいるのです。そして、学校は非常勤なしには機能しません。何校か回りましたが、私学など大勢の非常勤の存在が前提です。途中で辞められて面倒なのは非常勤をナメた側です。空いた時間を埋めるためにまた雇い直さなければなりませんし、それまでは誰かが授業の肩代わりをしなければならないのです。

 非常勤になってストレスから解放されるかと思っていたら、……うーん。時間の制約はもちろん減ったけれど……。ま、いいです。中間試験が始まり、1週間くらいは自分のことをいろいろできそうです。