高校も成績処理の時期になりました。昔は電卓でやっていたのでしょうから、成績ひとつつけるのも相当大変だったと想像します。今では定期試験の他に学期の最初に実施する課題テストなど、担当が入力したものに重みを1:2:2とかつけて合計を求めるなどすぐです。しかし……こうしてつけた成績を、経験した学校ではどこも学校ごとに決まった成績処理システム(通知票をプリントアウトしたりできる)に教科の担当者が入力し直していました。偶然そういう学校ばかりだった、というわけでもないでしょう。同じデータを人間が入れ直す。ヘンな話です。ヘンだけならいいけれど、こんなやり方では必ずミスが増えます。他の受験産業、模試などを扱う企業などではやっていないことだと思います(想像ですが)。一回、成績処理の担当の先生に意見してみたら「私はこのやり方でいいと思っていますので!」とヘソを曲げられてしまいました。アハハ……。
システムによっては例えばExcelのファイルを読ませる、みたいなことができますがそれが1クラスずつしかできないなど、到底「ラクだ」にはほど遠いと言わざるを得ません。自分がそういった成績処理システムを作るとしたらどうするか。Excelのワークシートか、csvファイルなんかで、フォーマットを決めたデータを各担当に提出してもらいます(担当者、学年、クラス、番号、科目、成績などをどこにどう配置するか決めておく)。もちろんプログラムでそういうたくさんのファイルを読み、まとめるのです。こういうシステムを作ること自体は楽です。少しプログラムを書く人なら分かることです。しかしそうなっていない。今となってはもう多少の面倒は構いませんが、少なくとも現在のやり方が仕組みとしてよくないのは確かです。
前、記事にしたことがあります。
これ(通知票)は相当昔の話ですが、みんなが「こんなやり方は不合理だ」とか声を上げれば変わると思うんですがそうはならない、その辺の事情は共通だと思います。落ち着いて効率、意味のあるなしなど考えるのがいいと思うんですが……。どうしても必要な部分に手間をかけるのは当たり前です。しかし、そうでないところはみんなで楽をできるようにしないと他の仕事の質が下がってしまいます。
こんなの、当たり前のことなのに……。