いぬおさんのおもしろ数学実験室

おいしい紅茶でも飲みながら数学、物理、工学、プログラミング、そして読書を楽しみましょう

アニメ『サイコパス』紹介

 アニメ『サイコパス』を見ました。いやー、メチャクチャ面白かったです。西暦2112年、日本。人間の心理状態を測定・数値化する「シビュラシステムが」導入されます。日本中にそのためのスキャナが設置され、データはシビュラシステムがすべて管理します。このシステムは人間の適性なども的確に判断し、人々はある意味理想的な人生を送るようになります。しかし現代で言ういわゆる「能力」が高くても、システムに「健全な社会生活を営めない」と結果を出されれば職業なども限定されてしまいます。測定される数値には「犯罪係数」というのもあり、これが一定限度以上になると犯罪者予備軍として厚生施設に入れられたり、数値によっては「潜在犯」として刑を執行されたりします。人々はやはりある意味、安全で理想的な生活を送っています。この犯罪係数を始めとする、心理状態を数値化したものはまとめて「サイコパス」と呼ばれており、これがこのアニメのタイトルです。アニメは第1期、第2期、劇場版とあり、第1期では「免罪体質」というなぜかシビュラシステムの測定で引っかからない犯罪者が現れ、事件を起こしてゆきます。彼らは何を望むのか? シビュラシステムとは一体何か? 治安維持を目的とする公安局の新任監視官、常森朱(つねもりあかね)が執行官たちとともに潜在犯、犯罪者に立ち向かいながら謎を追います。シビュラとは「主にアポロンの神託を受け取る古代の地中海世界における巫女」(Wikipedia)だそうです。ナルホド……。
 最近のアニメは設定も緻密だし絵もきれいだし、ただ事ではありません。「日本のアニメはすごい」、「海外でも」とか聞くと、それはそうでしょう、という感じ。ぼくとしてはこんなアニメを見て人工知能など理学、工学分野への興味を持つ学生が増えれば素晴らしいと思います。錦織選手も『テニスの王子様』を見て育ちました!