いぬおさんのおもしろ数学実験室

おいしい紅茶でも飲みながら数学、物理、工学、プログラミング、そして読書を楽しみましょう

理系向けお勧め図書!

 高校時代から最近のものまで、ぼくが強い影響を受けた本の一部を紹介しましょう。

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・πの話 (岩波現代文庫) 

・数学の考え方 (講談社現代新書
天才の栄光と挫折―数学者列伝 (文春文庫)

・すばらしい数学者たち 改版 (新潮文庫

・数学物語 (角川ソフィア文庫)

・数学的センス (ちくま学芸文庫)

フェルマーの最終定理 (新潮文庫)

・関数を考える (岩波現代文庫)
・角の三等分 (ちくま学芸文庫)

・逆説論理学(中公新書
詭弁論理学中公新書

・鏡の中の物理学(講談社学術文庫
パラドックスの世界(講談社ブルーバックス

・神が愛した天才数学者たち (角川ソフィア文庫)
・100年の難問はなぜ解けたのか―天才数学者の光と影 (新潮文庫)
・新装版 数学・まだこんなことが分からない(講談社ブルーバックス
マックスウェルの悪魔講談社ブルーバックス

・四次元の世界(講談社ブルーバックス

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 どっち道、人間1人が経験できること、考えることなど、量においても質においてもたかが知れています。本を読むということは間接的ではあるけれどいろんな経験をし、いろんなことを考えること。優れた本は優秀な著者が全力で書いているものです。だから人生を変える力だって持っていることがあります。
 傾向は違いますが三省堂の『新版数学バイパス』も強く勧めておきましょう。全8冊、中でも面白かったのは『微分のひ・み・つ』『統計のみ・か・た』『積分のい・ずみ』です。1冊目の「微分」というのはグラフの各点での傾きを求める技術です。高校2年で勉強します。それを中学生にも分かる(多分2年生くらいでも大丈夫)ように解説している驚くべき本です。もちろんいわゆる「お話」だけではなく、きちんと理屈が書いてあります。amazonでも古本しかないみたいですが手には入りますし、図書館にも置いてあるでしょう。
 どんな科目、学問だって「面白い!!」と感じることはすごく大事です。面白いときが一番伸びているときです。理想的な勉強法なのです。今回紹介した本は、学生が読むとポンと成績が上がる……というようなものではありませんが、数学の中のどこに楽しい話があるのか、それを教えてくれるガイドブックです。こういった本を読まないと、どこに何があるか分からない暗闇の中を歩くようなもので、これは辛い。あの辺までいけば面白くなるぞ、なんて分かっていればまるで違うでしょう。
 他にも素晴らしい本はたくさんあります。大事なのは自分の足で本屋さん、図書館に通って(ネットではダメ)本を実際に手に取り、中を見てみることです。高校生用の参考書ではなく、例えば数学の専門書の棚を見てください。その近くには大抵「数学読み物」みたいな棚もあります。冗談でも何でもなく、そこには人生を変える本があるかも知れません。