いぬおさんのおもしろ数学実験室

おいしい紅茶でも飲みながら数学、物理、工学、プログラミング、そして読書を楽しみましょう

昔のパソコン、プログラミング(2)

 前回の続きです。
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90年から95年くらいでしょうか、ちょうどパソコン通信が流行り始めた頃で、そちらも面白くていろいろ試していました。同僚の人に電話をかけて電話回線を通じてデータをやりとりする実験など。技術情報誌を見てプログラムでBiosを呼び出して何かしたり、何をしても楽しい時代でした。

 OSがWindowsになるとプログラミングの仕方が大きく変わってしまい、ショックを受けました。Windowsでは広大なメモリを自由に扱う……というわけにはいきません。特に他のプログラムが使っているメモリなどはいじれません。当時「自由がなくなってしまって悲しい」みたいなことを書いている本も読んだことがあります。でもいろいろできるようになったのも確かで、プログラミングのよいテキストもありました。これです。

この本を読んで一応ウィンドウを表示してボタンを配置して……とできるようになりましたが、MS-DOSの時代とは何もかもが違う、という印象です。そのうち開発環境にC++Builderが現れ、ウィンドウの部品(ウィンドウ、ボタン、テキストボックス、……)の扱いは圧倒的に楽になりました。画像なども自由に扱えるようになり、いよいよゲームだ! ……と思いましたがハードルは高かったです。実際に「ゲーム」と呼べるものが作れたのはしばらく経ってからです。衝撃的だったのが『C++BuilderWindowsゲームを作ろう!』(青山学2000ピアソンエデュケーション)でした。「あー、(Windowsで)ゲームってこう作るんだ」いうイメージがこの本を読んで分かった気がします。その後はシューティングゲームを書いたり、工学っぽい実験をやったりインタプリタを書いたり、ずいぶん楽しませてもらっています。

 プロは大変なんだろうけれど、プログラミングはお金もかからないし何だってできます。こういう趣味はなかなかありません。