高校は教育実習の季節です。研究授業みたいなのを最後にやって、時間のある先生たちは見に行ったりします。管理職も見に行きます。しかしせっかく見ても、自分の教科でない場合、教えている内容についてはコメントが難しい場合があります。例えば数学で、少し深い内容に触れると面白がる子は面白がりますが、眠そうにする生徒もいます。そういう話をしていることが分からなければ「活気のない授業」と評価されるでしょう。「よい授業を!」なんてかけ声ばかりで、極端に言うと結局「分かりやすいか」、「生徒は活発に授業に参加しているか」といった基準しかないのです。本質を捉え損なっていても「これは憶えると役に立ちます」みたいな形はきれいな授業で、板書も色をうまく使えば「分かりやすい、素晴らしい」。実習生は大学で模擬授業をやることもあるみたいです。でもそこではそういう風な、受けそうな授業をやっているんじゃないかな……。違っていたらスミマセン。「じゃあどうすればいいんだよ」と言われるかも知れませんが、うーん、流行りの生徒同士の対話とか、そんなのはどうでもいいけれど……。ぼくはこのブログで触れているような話を、1つか2つくらい入れるつもりでやっています。分かりやすく、というのはもちろん大事だと思っていますが、それだけだとつまらん……。
この時期になると思い出します。10年近く前でしょうか、ある管理職が実習生に「あなたのような人はこの学校に不要です」と言ったそうです。話を聞いてびっくりしました。事情はあるんだけれど、ひどすぎると思って抗議しました。立場が弱くて何も言い返せない人にそういうことを言う、というのが信じられません。しかも管理職……。今なら上(教育委員会とか、その辺のエライ人たち)に通報するかも知れない案件です。
気に入りませんねえ……。何が気に入らないんだろうか、と考えます。どうも、偉くもない人が何だか偉そうにとくとくとコメントしているのがイヤなんですね……。言いやすいところに好き勝手に言う。偉そうにつまらないことを言うヒマがあったら勉強でもしなよ、と思います。そもそも本当に偉い人というのは偉ぶらないものです……。宇宙戦艦ヤマトの沖田艦長に学びましょう。