いぬおさんのおもしろ数学実験室

おいしい紅茶でも飲みながら数学、物理、工学、プログラミング、そして読書を楽しみましょう

今年度を振り返って。Unityとゲームプログラミング今昔、教員のローカルルール

 今年度の仕事は終わりました。このあと年度末まではシューティングゲームを書くことにします。飾りの部分以外は早くケリをつけたい……。

 今年度は5月くらいまでは「写真から立体を再現する」というテーマでプログラミング(Pythonで)と実験を繰り返していました。一応の結果は出て、次は本を書き始めました。物理を並行して勉強しながら、学校の夏休みの頃は家で汗を流しながら原稿書き。ありがたいことに冬には本になり、次はUnityでゲームプログラミングです。

 

 Unityは多分人気のゲームエンジンです(ゲームを作るための環境全般。これ自体がもちろんソフトウェア。企業も使うらしいです)。Unityは初めてで、いろいろ勉強になりました。ずっと「スマホのゲーム(やアプリ)はどうやって作るんだろう?」と疑問だったので、それが分かっただけでも価値があったと思います。要するに、Unityでは3D(2Dのことも)の空間を用意してくれていて、そこに好きな立体を配置したり動かしたりする方法があるのです。照明や爆発の表現などのエフェクトも充実しています。昔は爆発の表現には、ぼくは「発色弾」というフリーソフトを使っていました。これはパラメータをいろいろ変えて爆発の場面を作れるというもの。今でもあるようです。当時、ゲームを書いていた人は使っていた人もいるんじゃないかな。爆発シーンが何十枚かの連続するカットになって、それらをまとめた1枚の絵ができ上がります。ありがたい!!

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↑こんな絵ができます。これをプログラムから、敵機などに弾が当たったときに順にアニメーションさせるわけです。だからもちろん「こういうコマンドで爆発シーンが表示できる」という簡単な話ではありません。Unityでは無料で使える各種パーツみたいなのが多くあり、今ぼくはその中の爆発シーンを使っています。これは準備は必要ですが一応コマンドひとつで爆発します。じゃあ今は楽なのかというと、まあこれだけ考えるとそうかも知れませんがトータルの印象では大変さは昔とあまり変わりません。前、少し書きましたがUnityでゲームを書ける人は昔でも書けたんだろうという気がします。ま、その辺はどちらでもいいです。ぼくとしてはスマホで自由に、自分の書いたプログラムが実行できるようになっただけでうれしいです。

 

 昨年度までとは勤務形態が変わり、ぼくもそのおかげで「こういうやり方はどうなんだろうか」みたいに、いろいろ落ち着いて見ることができるようになったと思います。ここ5年くらい、特にイヤだったのが教員のローカルルールです。職場ごとにやり方はあり、そうでないといちいちみんなで毎回時間をかけて決めなければならず、時間の無駄です。だからローカルだろうがルールがあるのは結構なんですが……。あまりにもそれにこだわりすぎて「こうでないとおかしい!」みたいなことを言い出す教員が出てくるのですね。ビックリしたのが「定期試験の平均点は60点前後でないとダメ」(「60」というのは今、適当に書いただけです)。これが例えば平均点が80になると生徒は「あんなに点を取ったのに成績が低い。納得できない!」という事態になるのだそう。あはは、ならないよ。それに、何か言われても「平均が高かったから思ったより成績は低いかも知れないよ」とひと言、説明すればいいだけのことです。これで納得しない生徒は存在しないでしょう……。主張はまあ分かりますし、そうしても構わないんですが、「こうしなければならない!」と言い出す人間が出てくるからおかしくなるのです。失礼ながら、狭い世界で生きてきて、だから「自分の考えが絶対だ」とか思い込むのだろうと想像しています。くだらない話は勘弁です。

 

 一応、解説しておきます。成績は経験ではどこでも大体

(中間試験)+(期末試験)+(学期初めの課題テスト)×0.5

みたいな式で生徒ごとの得点を計算し、これをもとに決めていました。いわゆる絶対評価をしている学校はありませんでした。つまり何点から何点なら成績は10、などと試験実施前から決めておくことはありません。試験の難易度を一定に保つのは難しいのです。同じ試験を使えばそうなりますが、昨年の試験などアッという間に生徒の間で広がるでしょうし、うまくありません。

 成績は全員の得点を眺め、成績がちゃんとうまい比率に分かれるように基準を決めるのです。しつこいようですが、経験上、です。