いぬおさんのおもしろ数学実験室

おいしい紅茶でも飲みながら数学、物理、工学、プログラミング、そして読書を楽しみましょう

2冊目。FFT、サウンドプログラミングの入門書をkindleで出版します

出版しました。

Python基本サウンドプログラミング
~周波数分析,高速フーリエ変換(FFT)入門~』です。今回はkindle版のみ。このブログのFFTサウンド関連の記事に徹底的に詳細な解説を加え、新たな実験も含め、公式も一覧にして載せたものです。いつか、まとめたものを何かの形で残しておきたいと考えていました。

 1冊目は『Pythonインタプリタを作る コンピュータ言語を設計・実装してインタプリタの動作を理解しよう』(2021,株式会社インプレスR&D)でした。

お買い上げいただいた皆様、ありがとうございます。

 Pythonが流行りです。ぼくも使いますが、本にするとなると問題なのはテーマです。自分が理解していることでないと書けませんから、その中からある程度ウケのよさそうなもの(?)を選ぶことになります。前回はインタプリタ作成ということで、これはあまり大勢が興味を持つわけではないかも知れません。入門書はあまりなく、しかもPythonで解説した書籍はぼくが知る限りでは存在しません。だから出版する価値は十分にあると判断しました。そもそもPythonを使っている人たちなのですから知的なことに興味があるわけで、必ず一定数、興味を持ってくださるだろうという読みがありました。

 今回はサウンドプログラミング。一緒に周波数分析に必要なFFTの使い方も限界まで丁寧に説明しました。こちらも、Cなど他の言語ではいくつかあるけれど初心者向けに特にFFTを詳細に解説したものは見当たりません。ぼくもお世話になる、何度か紹介もしているマセマの数学の本も初心者向けに非常に分かりやすく解説してくれていますが、そういう周波数分析、FFTの本があってもよいでしょう。書いてみると、わかっていたつもりでもあやふやなことが見つかったり、面白かったです。備忘録の意味もあります。「これを読めば基礎的な部分は大丈夫」というのは安心です。

 kindleで出版ということで、初めてでこちらも勉強になりました。特に数式を電子書籍でどう扱うか、悩みました。原稿作りから出版まで、使ったソフトや手順など、困っている人も必ずいるはずです。結局地味(?)なところに落ち着いた感じもしますが、この出版の方法自体もそのうちまとめて記事にします。