いぬおさんのおもしろ数学実験室

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来年度から高校にも観点別評価が導入されます!

 来年度から高校にも観点別評価が導入されます。観点別評価とは……次の3つの観点でそれぞれに成績をつけ、総合して5段階の成績を出す、ということらしいです。

●知識・技能

●思考・判断・表現

●主体的に取り組む態度

何となくでいいなら、教員は今だってそういう見方をして成績をつけているでしょう。ただ、想像ですが「知識・技能はAで思考・判断・表現はBだから……」などとはやっていないでしょう(ぼくはやっていません)。これまでの勤務校では、定期試験や長期休業明けの課題テスト(長期休業中の宿題の内容について試験をする)を、例えば2:10:10の比で合計したものをもとに成績をつけ、いわゆる平常点(授業中の小テスト、課題の提出、授業態度など)を見ながら最終的な成績を決める……という感じでした。学校によって「各担当が加算できる平常点は20点まで」とか、細かな違いはありますが。今までどこの学校もそうだったから、多分そういう風にやっている学校が多いのではないでしょうか。

 しかし、現任校ではまだ観点別評価の方法について、具体的には決まっていません(多分……)。これから検討するんでしょうが、先が思いやられます。観点別にそれぞれ成績をつけるというなら、その手間はもちろんそれらのデータを厳格に管理しなければなりません。言いたいのは「これ以上仕事を増やさないでくれ」ということです。文科省の皆さんは、そんなことをやらせる前に解決しなければならないことがあるはずです。もう分かったでしょ、「教師のバトン」で。

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主に部活ですが、労働環境をまずまともにしてください。

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それをせずに次から次へとあれをやれ、これをやれ、と言うだけでは負担は増える一方です。子どもでも分かるよ……。数年前の英語の民間試験の利用とか、共通テストの記述問題とか、ドタバタやっては中止、ということもありましたね。忘れたかな(ああいうのって、誰か責任を取るんですか?)。

 幸い……と言っていいのか、調査書(入試の際に大学へ渡す、成績を書いた書類)には当面、観点別評価は載らないそうな。

 『教師のバトン』で分かったはず。まず何をするべきなのか。やることを増やすならどこかを減らしてください。ネットで「教員は定額やらせ放題」というのを見ました。まさにその通り……。