いろいろ呼び方はあるかも知れませんが、公立高校何校かで経験しました。こんな書類があるのです。どこの高校もいわゆる「頭髪指導」をしています。いくつか記事も書きました。すごく厳しい学校、ルールとしては存在するけれど緩い運用の学校など、いろいろです。厳しいところではこの書類を提出させていました。「小さい頃から茶色」など、家庭からのコメントがあります。記憶は曖昧ですが写真も貼られていたかも知れません。
「髪を染めない」という校則がある場合、学校側が染めたのか染めていないのか判断に迷うようではまずいでしょう。こういう校則自体、最近は問題にされてしまっていますが、とにかく現在あるのですからそれについては仕方ありません。その上で、学校としては公平に判断して、「君は染めているね。元に戻してください」とか「君は家庭から証明書が出ているから問題なし。でもこれ以上赤くならないように注意してください」とかやるのです。提出を要求される方としては「何でこんなものを……」「もともと髪の色が茶色なのに」とか言いたくもなるでしょう。しかし学校としては、染めていれば注意しなければなりません。染めているかどうか、きちんと判断したいのです。そのための「証明書」。
妙な名前の書類（初めて聞いたとき「なんだ、そりゃ」と思った……）だと思いますが、目的はそういうことです。単純にこの書類だけ取り上げて「こういう証明書は不要である！」とか言っても仕方ありません。たまにニュースになっていますが、学校が学校として現場を維持してゆくために用意している書類です。これがダメだというなら、その前にこういう校則自体をなくすのが正しいやり方だと思います。しかし、もしこの「証明書」は提出させない、みたいな話になったら先生たちはどうしたらいいのか、困るんじゃないかな……。要するに頭髪指導と「証明書」はセットなのです。
じゃあ校則をなくそう、というのはなかなか難しいと思います。
こんな記事も書きました。杞憂なのかも知れませんが。
