推理小説は好きですが、考えてみるとホームズはあんまり読んでいません。読んだのは……『踊る人形』だけか?? これは暗号が出てきて、ホームズが暗号を解く過程が詳しく書いてあります。面白かった! TVのシリーズは人形劇を含め結構見ていますが『踊る人形』以外は読んでない……。今気づきました。そういうぼくが紹介するのもアレですが、まあいいでしょう。
この本、『ドイルとホームズを「探偵」する』(河村幹夫2009日経プレミアシリーズ)では、シャーロキアン(ホームズの熱狂的なファン)である筆者が「この物語は、こういう時期、こういう背景があり、ドイルにはこういう事情があって書かかれたものなのだ」とかいった話をたくさん紹介してくれています。ホームズがストランドマガジン(雑誌)に連載されていた頃のイギリスの様子なども分かり、それもよいです。新書ってのはこういう風に面白いんだよな、といういい例です。
こういうのもあります。こちらも面白いです。「図説」なだけあって、写真、図が豊富です。ホームズをテーマにした施設、小説の舞台、当時の警官、海外のホームズ本の写真、……見ているだけで楽しくなります。
本当のミステリーファンはもちろん小説は全て読んでいるのでしょうが、楽しみ方はいろいろだと思います。