昔、カセットテープというのがありました。古い「ウォークマン」、ご存じでしょうか。音楽をカセットテープに録音し、それをみんな聴いていたのです。写真がカセットテープです。エヴァンゲリオンで、碇(いかり)シンジ君がよく聴いていたのがこれ。
さて、何かしゃべってカセットテープに録音します。これを逆再生(逆向きに再生)したときに「はてなブログ」と聞こえるようにするにはどうしたらよいか、知ってますか? 「はてなブログ」を普通に「グロブなては」とひっくり返して録音してもダメです。「はてなブログ」には聞こえないのです。 「はてなブログ」はローマ字で「HATENABUROGU」。これを逆に書いて「UGORUBANETAH」。ローマ字で左から読んでみると「うごるばねたふ」。最後の「H」は子音ですが「ふ」(ウ段の音)と読んで下さい。これを録音します。そしてネジを外してカセットを分解し、テープを抜き、左右をひっくり返してカセットに入れ直してネジを締めればよいのです。これを再生すれば「はてなブログ」と聞こえます。実際に、ぼくは高校生のときこの方法で逆再生してちゃんと聞こえることを確認しています。
今は音楽はたいてい(PCやスマホで使う)ファイルに記録します。×××.mp3とか、×××.wavといったファイル(サウンドファイル)です。昔も、今のウォークマンにも逆再生の機能はついていないですが、テープではそれが可能でした。今はファイルですから、こういうアナログなやり方は使えません。サウンドファイルには、例えばwavファイルの場合には(設定によりますが)0~255の256段階で整数値が1秒間につき数万個、時間順に記録されています(ステレオ録音の場合はその2倍)。自分でプログラムを書き、ファイルを読み取ってサウンドデータ部分を逆順に並べ替えてファイルに保存し直し、再生すればO.K.です。プログラムを書くにはサウンドファイルのフォーマット(ファイルのどこにどんな情報が記録してあるか)などについて勉強しなればなりません。これはこれで面白いです。そのときには次の本が参考になります。
C言語ではじめる音のプログラミング―サウンドエフェクトの信号処理
- 作者: 青木直史
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2008/12/01
- メディア: 単行本
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その先にはイコライザ(任意の周波数成分を変更するソフト。例えば高音域ををカットできる)の作成などが待っています。