12月2日、東京都教育委員会が教職員へハラスメント行為を行う保護者への対応策を示したガイドラインの素案を公表したそうです。ニュースでは「保護者による高圧的な言動や土下座の要求、何度も電話して要求を繰り返すなどの行為に対する教職員の具体的な対応指針が示された。保護者との面談は原則30分以内、事前に知らせた上で会話を録音する。2人以上の教職員で対応し、4回目以降は弁護士や心理士も同席、5回目以降は弁護士が代理人として対応」みたいです。
遅かったけれど、いいことです。現場にいると自分がそういう目に遭うこともあるし、同僚の大変な状況を見ることもあります。いくつも憶えていますが……自分と同じ学年団の担任が、何だか毎日(朝だったか)保護者の電話対応をしています。「??」と思って聞いてみたら「生徒との面談で、『××大学(に君が合格するの)は難しい』と話したら保護者が『おまえは受からない、と言った』と文句を言ってる」と。いや、面談なんだからそのくらいの会話はあるでしょう。「大丈夫、受かるよ」ばっかり言っているわけにはいきません。もし落ちたら同じ親は「お前はあのとき受かると言ったな」では? こんなの、もう言いがかりなんだから相手にしないか(「勤務がありますので」と電話を切る)、管理職が対応を代わってくれるとかした方がよかったのでしょうが、そういうことにはなっていなかったと思います。「ここのところ、眠れなくなっている」と言っていました(メンタルクリニックに行っていたかどうかは忘れた)。あとでこの先生が転勤の希望を出していました。「また同じ親が来年も……と思うと耐えられないので」と。
ぼくは「次は自分の番かも」と思いました。そうでしょう、人権に関わるようなことならまずいけれど、当たり前のことを言ったりやったりしているだけでこうなるわけだから。教員なら誰でも可能性があるのです。で、元へ戻って都の対応策、素晴らしいと思います。全国でそのようになるまでにどのくらいかかるのか分かりませんが、取りあえず一歩です。生徒や保護者が学校に「こうして欲しい」と言うのは当たり前です。しかし程度を理解しない人が増えてきたらこうするほかありません。