Excel、便利なんですが、成績など自分でつけるときにはデータベースでやります。ぼくはそもそもExcelはあまり使いません。でも職場ではそういったデータはExcelで処理することが前提になってしまっているので、自分でこしらえたデータはcsvファイル(テキストとカンマ(と改行コード)で構成されるファイル。Excelで読める)に直してやりとりします。
どこにもExcelを達者に使う人がいて、ワークシートのあちこちにいろんな数式などを埋め込んで便利に使えるようにしてくれています。あるいはワークシートの一部を非表示にしたり、スクロールしてしまわないように何行かを固定したり……。要するに便利さを追求してコテコテに機能を盛り込んでいるのです。いいんですが、使う人がうっかりどこかのセルの式を削除してしまったりするともうどうにもなりません。ふとした拍子に、場合によっては気づかずに何かまずい操作をすることだってあります。データを集めるならそのためだけのワークシートでも用意してくれればそういうミスはなくなると思うんですが。貼り付けミスの事故もいくつも見ています。1行ズレて貼り付けて他のデータを消してしまう、さっきの数式を潰してしまう、……。
確かに便利です。ノートに自動の電卓がついているようなものです。でも達者な人がコテコテに……は勘弁です。不具合があるとその人に聞かないといけません。このセルとあのセルがつながっていて、それにはこの式が関係していて、とか細かな事情はこちらには分からないのです。
別の話ですが、「Excel方眼紙」というのがあります。一時期話題になって、ネットでも見かけました。賛成反対、いろいろみたいです。ワークシートのセルを細かな正方形にして、罫線などを自由に引けるようにして書類のフォーマットを作るのです。前の担当がこれで仕事をしていて、ぼくが何かの事情でフォーマットを少し変えようとしてうまくいかなかったり、データの貼り付けができなかったり、にっちにさっちも行かず閉口したことがあります。「これが『Excel方眼紙』というやつか……。ワープロなら簡単なのに……」と。さっきの「コテコテに機能を盛り込む」とは違うのでしょうが、Excelを達者に使える人が腕を振るって何かして、次に使う人が苦労するという問題の構造は共通な気がします。
自分1人でやっている分には全く問題ありません。やりやすいのが一番です。でもみんなで使うとなると話は違うのです。