いぬおさんのおもしろ数学実験室

おいしい紅茶でも飲みながら数学、物理、工学、プログラミング、そして読書を楽しみましょう

銅鐸は何に使われたのか。物理の実験。

 堅い話題が続いたので休憩です。

銅鐸の話です。小学校の頃、学研の『学習』という月刊誌だと思うんですが、銅鐸を粘土(紙粘土か?)か何かで作る、という付録がついたことがありました。ぼくも作ったんですが、作っている間中「???」という感じ。「これ、何なの?」というわけです。今ネットで調べるとどうやら弥生時代とかに祭祀に使われたという説があるらしい……。魏志倭人伝にも日本の祭祀についての記録はないそう。でも朝鮮半島で収穫のときなどにみんなで飲み食いしたような記録はどこかにあるとか。日本でもそんな感じで「祭祀」があったんでしょう、そこで銅鐸が使われたんでしょう、となったのでしょうか。

 これ、ほぼ「何も分かっていない」という状況だと思います。仕方がありません。「記録しておこう」という発想どころか、そもそも日本には多分文字もなかったんだろうし。だから分かっていないんですよね? 「祭祀」とかって言うけれど、それだって分からないんですよね? ぼくとしてはそれさえ確認できればとりあえず十分です。

 石器のねつ造の大事件を忘れてはいけないと思います。違う話だけれど。権威が言おうが何だろうが、事実は事実、説は説。「ここのところは確かである」、「この部分は単なる説」ということを常に明確にしなければなりません。ぼくは考古学に関してはまったくの門外漢ですが、この程度のことは分かります。

 聖徳太子の話ではぼくは本当に驚きました。 

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このブログのタイトルは「いぬおさんのおもしろ数学実験室」。大学時代は実験がイヤで、履修の申請もしませんでした。だから教員免許は数学だけ。調べていませんが、実験の単位も取っておけば数学と共通している科目もあるし理科の免許ももらえたかも知れません。免許は役には立たなかったでしょうが、でも今になって「実験もやっておけばよかったかな」と思っています。ぼくは数学も物理も好きなんですが、実際に自分の手で触った方が身にしみて理解できる気がします。自分で計算してみる、式変形してみる、定理も実際に使ってみるとよく分かるものです。規模は小さくても本質は失わない、実験はそういうものをテーマにしているんでしょう。無料(に近いですよね)でいろいろできたのにもったいなかったと思います……。