コミックスの紹介をしましょう。
10歳の天才小学生、ちよちゃんが高校に編入してきます（日本でそんなことが可能なのか………？？）。そこで女の子の友だちができ、楽しい高校生活を送ります。コミックスではちよちゃんたちの卒業までが描かれます。なんのことはない、普通の高校生活です。文化祭、体育祭、クラス替え、修学旅行、受験、そして卒業式。しかし作者の絶妙のタイミングのギャグが冴えています。シュールなギャグもいっぱいです。元気さだけが取り柄だったり、極端なのんびり屋さんだったりの個性的な友人たち、まるっきり教員らしくない担任のゆかり先生、ヘンな木村先生、生徒に好かれる黒沢先生、登場人物も最高です。こんな高校生活だったらどんなに楽しかったろう……と思います。
もうずいぶん前のコミックスです。もともとは全4巻でしたが（多分）一部描き換えて、全３巻で新たに出ています。最初に買った古い４巻は転勤の時に処分してしまい、新しい3巻を買いました。もっと続けて欲しかったですが、ビシッと短く終わらせたからよかったのかも知れません。
最近はコミックスもアニメも何と言っていいのか、難しいものが結構あります。昔は明らかな正義の味方が明らかな悪人や悪の組織と戦う、というのが多かったと思いますが、今は違います。悪の組織でも事情を聞くとなぜそういうことをするのか、彼らには彼らなりの理屈があったり。簡単にどちらが悪と決められないことも多く、そういう状況を積極的にテーマにしているのかも知れません。そういうのも面白いですが、疲れているときには『あずまんが大王』！！
