いぬおさんのおもしろ数学実験室

おいしい紅茶でも飲みながら数学、物理、工学、プログラミング、そして読書を楽しみましょう

2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

スマホでゲーム作り(3)

2D、3Dのスマホゲームを書くための本です。よい本でした。 Unityの教科書 Unity 2020完全対応版 2D&3Dスマートフォンゲーム入門講座 作者:北村 愛実 発売日: 2020/08/29 メディア: Kindle版 一応最後まで、実験しながら読み終わりました。説明がとにかく丁…

「関数が区間x≦1、3≦xで増加」でイコールを入れるか、入れないか

生徒に聞かれました。教科書の問題です。関数が増加、減少している区間を答えなさい、というものです。 教科書の答えでは 「区間x≦1、3≦xで増加、区間1≦x≦3で減少」 です。生徒は「x=1、3では導関数の値が0なのに、増加や減少していると言っていいんで…

箱ひげ図について

ふと気づいたら数学Ⅰに「箱ひげ図」というのが入っていました。新しい指導要領からみたいですね。こんなの、学生時代に勉強した記憶もありません。……と思って最近ネットで調べたら、箱ひげ図自体新しく、70年代に出てきたそうです。ウィキペディアでは品質管…

スマホでゲーム作り(2)

www.omoshiro-suugaku.com 前々回、Unity+C#でゲームプログラミングする本を紹介しました。PCで書いたプログラムは実機テストしなければなりません(動作の確認などはPCでできますし、通常はPCでのみ作業)。つまりスマホに送って実際に動作させないといけ…

将棋ソフトのミニマックス法、αβ法

将棋を指すソフトなどが手を考えるときに使うミニマックス法、αβ法について簡単に説明しましょう。ことによるとディープラーニング全盛の今、違う部分もあるかも知れませんが、大事さは変わらないと思います。 まず基礎知識として将棋ソフトの大体の仕組み。…

スマホでゲーム作り

Unityの教科書 Unity 2020完全対応版 2D&3Dスマートフォンゲーム入門講座 作者:北村 愛実 発売日: 2020/08/29 メディア: Kindle版 ↑ これはkindle版ですが、紙の本を買いました。いよいよスマホのゲームプログラミングに手を出しました。プログラミングにつ…

ちょっと面白い確率の問題を……

職場でちょっと面白い問題を聞きました。設定を変えて紹介します。 ------------ α製菓、β製菓はどちらもチョコ、キャラメル、ガムを製造しています。今、この2社のお菓子を扱っている店でAさんとBさんがお菓子を1個ずつ買いました。もちろん同…

高校に観点別評価が導入される?

高校でも「観点別評価」というのが導入されるとか。学校にあった裏紙で知り、サイトをあちこちチラッと見たらどうもそういうことらしいですね。知識がほとんどないので少し調べてみようかな……。しかしそれにしても「主体的に学習に取り組む態度」なんて、そ…

相関係数の授業ではこの話をしてください。実習生も!!

高校1年生はそろそろ相関係数の話が出てくる頃かも知れません。相関係数については以前、こんな記事を書きました。 www.omoshiro-suugaku.com 相関係数とは……データから、とある方法で作った2本のベクトルのなす角をθとしたときの cos θ のことなのでした。…

2枚の写真から立体を再現(勾配降下法を使う)(1)

去年、2枚の写真から立体を復元、というテーマでいろいろやっていました。 www.omoshiro-suugaku.comこの記事では「写真に頂点の(相対的な)位置が分かっている立体が写っている」という条件付きで立体を再現しました(ちゃんとできたのでかえってビックリ…

本屋さんで見つけました

本屋さんへ行きました。やはりネットでなく、実物を見ないとダメなのです。背表紙をザッと眺めるとたいてい、どんな分野でも「おっ、いいかも!」という本が見つかります。実際に中身を見るとそれほどではないこともあるけれど、今までこうして出会った本を…

正項級数はどこからどう加えても和は一致するか(これで解決!)

だいぶ前、こんな記事を書きました。 www.omoshiro-suugaku.com ↑ うまくいっていません。その後ときどきあれこれ考えていたんですが、いいこと思いついた!! これならどうだ!? 「正項級数は、どう並べ替えても、その上でどこにどう括弧をつけても(括弧…

実際に基底を入れ換えて係数がどうなるか見てみる

前、基底を入れ換えたときベクトルの表現(係数)がどう変わるのか明らかにしました。 www.omoshiro-suugaku.com ポイントだけ書いておくと によって基底を変換したとき、 であるとすると で新しい係数を求められる、ということでした。 です。実際に基底を…

ベクトル場=矢野 ?

故・矢野健太郎先生の話です。矢野先生の専門は微分幾何学です。小さい頃、アインシュタインブームで「お父さん、ぼくも勉強したら相対性理論が分かるようになるかな?」と聞いたら、お父さんは「健太郎、相対性理論だってアインシュタインという人が考えた…

『トリックものがたり』、『11枚のとらんぷ』紹介

マジック、ミステリー、ギャンブル、……などについて様々な切り口で楽しく語ります。目次は次の通りです。 ・奇術とミステリのあいだ・トリック世界のディプロマシー(権謀術数)・表が出たらぼくの勝ち、裏が出たらきみの負け・トリック・ランドのエジソンた…

曲線座標系で自然基底を求める

としましょう。これはいつもよく使っている直交座標(いつものx、y座標)と極座標(原点からの距離をr、x軸から左回りに測った角がθ)の間の変換の式なのでした。偏導関数を求めておきます。 今、ベクトル2本を次のように定義します。 これはそれぞれr…

『証言 羽生世代』紹介

証言 羽生世代 (講談社現代新書) 作者:大川慎太郎 発売日: 2020/12/16 メディア: Kindle版 なかなか凄い本だと思いました。何人もの(将棋の)棋士に、羽生世代(羽生善治、佐藤康光、郷田真隆ら)、主に羽生9段についてどう思っているか、インタビューして…

明けましておめでとうございます!

サイトを訪問してくださった皆様、どうもありがとうございます。今年もよろしくお願いいたします。 昨年は労働環境が一気に変わり、勉強の時間が十分に取れるようになりました。ありがたいことです。おかげで本を出版させていただけることになりました。プロ…